アサヒHD、子会社フジ医療器株の60%を台湾社に売却 数年後の上場めざす

 アサヒホールディングスは29日、マッサージチェア大手で全額出資子会社のフジ医療器の株式のうち60%を、フィットネス機器を製造販売する台湾のジョンソンヘルステック(台中市)に売却することで同社と基本合意したと発表した。株式の売却額は現時点で67億円としたが、今後詰める。アサヒHDはフジ医療器株の40%を引き続き保有したうえで、数年後にはフジ医療器の株式上場をめざす。

 ジョンソンヘルステックはフジ医療器の海外向け販売代理店で、かねて取引があった。人口減少でマッサージいすの国内市場は縮小が見込まれる中、海外市場のさらなる開拓にはジョンソン社が経営権を握る必要があるとの判断で一致した。今後、株式売却の詳しい条件などの競技に入る。フジ医療器の19年3月期は、売上高が前の期比7%減の182億円、営業利益は3%減の10億円だった。

 12月上旬にも株式譲渡の契約を結び、2020年2月上旬には株式の受け渡しを実施したい考えだ。これに伴って、フジ医療器はアサヒHDの連結決算(国際会計基準)では19年10〜12月期には非継続事業に分類。20年1〜3月期には連結から外れ、持分法適用会社になる見込み。

 このため20年3月期の業績には、継続事業の売上収益が約200億円、営業利益が約9億円減少する見通し。株式売却に伴う税負担、継続保有株式の再評価などによる影響は精査中としている。

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