久元神戸市長「ありし日の記憶たどりタンタン偲びたい」 追悼式5月10日開催

20240412タンタン

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は12日午前の定例記者会見で、神戸市立王子動物園で3月31日に死んだジャイアントパンダの「旦旦(タンタン)」の追悼式を5月10日に実施すると発表した。衰弱死の発表後に王子動物園の入園者数が増え、11日までに約3300件の献花があったという。タンタンが王子動物園の象徴的な動物で、神戸市の住民に広く親しまれていたことから、改めて追悼の機会を作る。(写真は生前のタンタン=神戸市提供)

 会場は5月10日の午後2時から、王子動物園の動物科学資料館・動物園ホールを予定する。動物園の関係者に加え、一般の参加者100名程度を募集する予定だ。追悼式の様子はネットを通じて同時配信する計画だ。さらに動画配信サイトYouTubeの王子動物園公式チャンネルで、録画を配信する予定。

 新たなパンダを呼び寄せる意向はあるか、との記者の質問に久元市長は「神戸市はかねて中国野生動物協会などに対し、パンダの共同飼育繁殖研究の継続を申し出ており、タンタンは1頭になってしまったので、新たなつがいのジャイアントパンダの貸与をお願いしてきた」という。「この基本的な姿勢には変わりないが、タンタンが亡くなったという事実を前にして特別の行動を起こすことは考えていない」「いまは、ありし日のタンタンの記憶をたどりながら、タンタンを偲(しの)びたい」と語った。

 さらに久元氏は「日中友好という面でも、タンタンは大きな役割をはたした」と指摘。「王子動物園の専門家と中国側の専門家とは、非常に緊密に意見交換してタンタンを見守ってきた」とという。そのうえで「(友好都市の)天津はじめ中国から関係者が来られたときには、必ずタンタンの話題になる」「当時の孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日中国大使をご案内した時も、タンタンを非常に細かくご覧になっていた」と話していた。

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