万博1年前、斎藤兵庫知事「フィールドパビリオン」意義強調 建設遅れは楽観的

20240414斎藤知事プレゼン

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕1年前である13日、同県が開催した「万博会場でのPRに向けたキックオフミーティング」であいさつし、県内各地のSDGs(国連の持続的な開発目標)に関する取り組みを会場外パビリオンに見立てた「ひょうごフィールドパビリオン」について、「日々の取り組みが世界に対する普遍的な価値を発信するものになってるというのを、ぜひ国内外にPRしていきたい」と改めて意義を説明した。その舞台に「人類共通の社会課題の解決策アイディアを提言する場」である大阪・関西万博が、最もふさわしいと改めて強調した。

 一部で指摘されている博覧会の会場建設の遅れについては、「実は50年前の万博のときも、1年前には会場建設が間に合うのかとか、資材単価が高くなっているとか、大変な人手不足とか、同じことが言われていた」と指摘。「そうは言いながらも(1970年の大阪万博は)成功したので、(大阪・関西万博も)必ずいい形でスタートすると思う」と楽観的な見方を示した。さらに「そういった意味でもわれわれは万博、フィールドパビリオンの機運を盛り上げていきたい」と語った。

 今回の行事には兵庫県にフィールドパビリオンの認定を受けた事業を展開する33社・団体の37人が出席。万博会場で、ひょうごフィールドパビリオンを集中的にPRする「ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル(仮称)」で、各フィールドパビリオンがそれぞれの事業に誘客するためのイベントについて議論した。7班に分かれて各自の企画をプレゼンし合い、どうすれば万博会場内の数多くのイベントの中で注目されるか、実際のフィールドパビリオンの現場である地元に誘客できるか、万博終了後に来訪のきっかけを作ることができるかなどを議論した。

 「兵庫・神戸の真珠産業・文化の魅力体験」で認定を受けたPearl Connection(パールコネクション、神戸市中央区)の渡辺美世代表は、万博会場で時価6000万円が想定される「真珠で作った風見鶏の館」の展示したいと話していた。そのうえで「さまざまなフィールドパビリオンを運営する方々と、対面して議論できたのはよかった」「連携の可能性なども探ることができそう」と話していた。一方で別の参加者から「ひょうごフィールドパビリオンの知名度が上がらないのが最大の課題」との声も漏れていた。

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