シスメックス、スウェーデン社と血液検査の効率化など連携協定 血球係数分野

【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)は6日、スウェーデンの同業セラビジョン(ルンド)と、赤血球や白血球など血液中の細胞を分析する血球係数分野(ヘマトロジー)について、効率化や標準化、細胞形態分類の精度向上などを進める戦略的連携協定を結んだと発表した。血球の形状から病気の有無などを調べる血液像検査の次世代装置など、品ぞろえを拡大することで血液での診断支援を強化する。

 赤血球や白血球といった血液中の細胞の数や種類、大きさなどを分析することで、身体の異常を検知する血液検査を自動化した機器は、シスメックスの主力製品。セラビジョンは血液中の細胞の形状から病気などを判断する「血液像分析」に強みを持ち、血液像分析装置の販売でシスメックスと2001年から提携した。両社はシスメックスの検査機器に接続できる血液像自動分析装置を共同開発し、13年にシスメックスが発売していた。

 今回両社は、01年から続く協業の期間を38年まで延長することでも合意した。人工知能による画像解析、自動顕微鏡検査といったセラビジョンが持つ先端的な技術を生かして検査精度の向上や、検査に必要な手順の効率化などをめざす。血球係数分野の検査機器はシスメックスが世界シェアで首位を握る分野でもあり、製品の普及による検査手法の標準化にもつなげたい考えだ。

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