ワールドの4〜12月期、純利益25%増 残り2カ月で通期予想は据え置き

20240205ワールド

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が5日発表した4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比25%増の81億円だった。春夏物は定価での販売に力を入れて、セール販売を抑制することで利益率を維持。気温が高く、立ち上がりが遅かった秋冬物は値引き率を制御して、販売を促しながら利益を確保した。幅広いブランドが好調で、特に「ミドルロワー」(中価格帯以下)のブランドで販売回復が目立った。

 売上高に相当する売り上げ収益は5%増の1654億円、営業利益は21%増の147億円だった。事業分野(セグメント)別の売上収益は外部収益でみて、主力のブランド事業が6%増の1412億円、デジタル事業が12%増の95億円、プラットフォーム事業が3%減の144億円。プラットフォーム事業は減収ながら、円安進行を受けた取引条件の変更や、案件ごとの採算性精査で、セグメント損益がは5億0700万円の黒字(前年同期は1億2800万円の赤字)を確保した。

 24年2月期(決算期変更のため11カ月)の連結業績予想は据え置いた。純利益は58億円の見通し。12月時点ですでに予想を上回ったが、決算期変更で残り2カ月と短いことや、1〜2月期は春物の販売開始前で商戦期ないことなどを勘案し、いったん修正を見送ったという。足元の状況を反映した業績予想は、必要に応じて改めて示す方針としている。

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