ワールド、500株以上保有の株主優待を新設 3年以上保有も・新NISAで
- 2024/02/06
- 02:00
【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)は5日、株主優待制度を拡充すると発表した。現在は300株以上の株式を、半年以上保有する株主には、一律で同じ優待特典を提供しているが、新たに500株以上の基準を設定。3年以上保有する株主をさらに優待することも決めた。2024年1月に改められた少額投資非課税制度(新NISA)を機に、長期保有する個人投資家を呼び込む。東証が資本コストを意識した経営を要請したことに対応し、株価の変動率(ボラティリティ)を抑えるのがねらい。
従来は300株以上、半年以上の株式を保有している株主に対し、年1万円分(5000円分を年2回)のワールド製品を購入できる優待券を提供するのが、最も充実した優待の内容だった。今後は500株以上、3年以上の株式を保有している株主に年4万円分(2万円分を年2回)提供するのが最も充実した内容になる。最も充実した優待の額面とワールド株の5日終値で算出した、同社株としての「優待利回り」は1.87%から4.49%に上昇する計算だ。さらに6月から高級ブランドの「ストラスブルゴ」「シクラス」でも利用できるようにする。
同社は足元で株主に占める外国人の比率が高まっており、23年9月末現在で外国人株主は2割を超えた。一般に外国人株主の比率上昇は、株価変動率の上昇を通じて株式相場全体の動き(指数の動き)との相関性を高める傾向があるとされる。このためワールドは個人株主の比率を一定程度確保することで、指数との相関性を抑える。指数との連動性が低下すれば理論的には「リスク分散に使いやすい銘柄」との買い材料が発生し、資本コストを下げるのに寄与する公算だ。
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