ワールド、26年2月期のコア営業益190億円目標 中期計画を初の公表

20230509ワールド中計

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)は8日、2026年2月期の売上高に相当する売上収益(国際会計基準)2548億円、業務によるもうけを示すコア営業利益190億円を目標とする中期経営計画を発表した。ワールドが中期計画を公表するのは初めて。新型コロナウイルスの影響が後退してブランド事業が回復から拡大に移行し、リユースやレンタルが好調なデジタル事業も伸ばす。コア営業利益は25年2月期、売上収益は26年2月期に、18年秋の再上場後最高の更新をめざす。

 設備投資は今後3年間で231億円、この間の減価償却は186億円を想定する。有利子負債は年に50億円ずつ、150億円を純資産(資本)に組み入れられる永久劣後ローンに置き換えることで、利益成長に合わせて財務体質も強化。自己資本利益率(ROE)は26年2月期に目標値の10%を上回る11%を見込む。その後も10%を超すROEを維持することで、株価純資産倍率(PBR)1倍超をめざす構えだ。収益計画が順調に進めば、27年2月期に純資産は1000億円を突破する見通しという。

 同時にワールドと日本政策投資銀行は、ファンドの運営会社として2017年に折半出資して設立したW&Dインベストメントデザイン(東京都港区)を、自己資金で投資する投資専門会社として運営することに合意したと発表した。新型コロナの影響を受けた小売りなどの収益回復の支援などを想定しているという。W&D社が投資するごとに、ワールドグループと政投銀に、投資先の業績などに価値を連動させる種類株式「トラッキングストック」を割り当てて資金調達するという。

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