神戸医療産業都市のスタートアップ向け共有実験室が開設3年 「共同研究を推進」

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【神戸経済ニュース】神戸市の外郭団体である神戸都市振興サービスと、スタートアップの育成支援などを手がけるリバネス(東京都新宿区)は1月31日に、スタートアップ向け共有実験室「スタートアップ・クリエイティブラボ」(写真は玄関=資料)が開設から3年が経過したのを記念するイベントを開催した。同施設を運営するリバネスの高橋宏之執行役員はあいさつし、「スタートアップの成長を加速する共同研究を、さまざまな形で推進していきたい」と語った。

 スタートアップ・クリエイティブラボは、化学薬品や血液・細胞などを使った実験ができる実験室(ウエットラボ)をスタートアップが利用できるようにして、新たな技術や製品の研究開発を後押しする施設として2020年12月に本格稼働した。現在までに入居社数は、のべ20社になったという。ベンチャーキャピタルなどによる資金支援のプログラムなども整備した。さらに今後、他社との共同研究を通じてスタートアップの事業を加速させたい考えだ。

 高橋執行役員は金融機関やファンドに対して、各社の投融資先とクリエイティブラボの入居企業とを掛け合わせることで、どういった事業を加速できるか議論したいと呼びかけた。さらに事業会社には、保有している機材をスタートアップも使えるようにするなど、研究インフラや事業アセット(資産)をスタートアップを共有するよう呼びかけた。スタートアップに対しては、大企業だけでなく同じスタートアップと連携して新たな価値を生み出せるか一緒にチャレンジしたい、と語りかけていた。

 イベントではカイオム・バイオサイエンス(4583)の美女平在彦取締役が「バイオベンチャーの新時代に向けて〜ベンチャー連携で新しいエコシステムを作り出そう〜」をテーマに講演。続いてクリエイティブラボの入居企業11社が、ピッチ(短時間の事業紹介)に臨んだ。施設の関係者のほか、医療機器・医薬品などの事業会社の担当者、金融機関やベンチャーキャピタルなどの担当者などが集まった。イベントは会場のクリエイティブラボ神戸(神戸市中央区)からライブ動画を配信し、遠隔地からも参加できるようにした。

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