「がん種に依存しないがん検出・診断」が最優秀賞 メドテックグランプリKOBE

20231008メドテックGP

【神戸経済ニュース】神戸医療産業都市を舞台に7日開催した健康・医療に関する次世代技術のコンテスト「メドテックグランプリKOBE2023」の最終審査会(デモデイ)では、最優秀賞に「1粒子解析技術を用いたがん診断デバイス」をテーマに発表したPNP Visionが選ばれた。血液に含まれる生体粒子の表面分子情報から、どのような種類のがんでも検出・診断できる検査技術の開発をめざす。副賞として賞金30万円と、事業投資500万円を受ける権利を獲得した。(写真は表彰式の様子)

 がんができる部位ごとに異なる「がん検診」が必要な現状を変えて、がんの早期発見・早期治療による健康寿命の延伸をめざす。PNP Visionの代表を務める北海道大・理学研究院化学部門の龍崎奏准教授(写真右から2人目)は、受賞者として「どんな技術も実装してモノにしないと意味がない。いろいろ課題はあるが必ずモノになるようがんばりたい」とあいさつした。このほか同チームは大日本印刷によるDNP賞、会場・ネット配信の観覧者による一般投票の首位タイも獲得した。

 審査委員長を務めた投資会社リバネスキャピタル(東京都新宿区)の花井陳雄取締役(写真右)は、最優秀賞に選んだ理由について「審査員が採点した点数が高かったのに加え、審査員が意見交換する中でPNP Visionに対する『もっとこうした方がいい』『このままではダメでは』といった議論が最も活発になり、これこそ『知識製造』と呼ぶにふさわしいと全員一致で最優秀賞に選んだ」と話していた。

 一般投票はPNP Visionに加え、Arktus Therapeutics(iPS細胞由来の細胞製人工膝関節の研究開発)、アンチキャンサーテクノロジズ(膵がん幹細胞の光免疫療法による撲滅法の開発)の3チームが同点で獲得した。

 メドテックグランプリKOBEは神戸医療産業都市によるベンチャー支援と技術発掘を目的として、2018年から年1回のペースで開催。今回は6回目になる。会場は神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール(神戸市中央区)だった。神戸市と神戸医療産業都市推進機構、人材育成を手掛けるリバネス(東京都新宿区)の3者が主催。今回は最終審査会に残った12チームに加え、最終審査には残らなかったが独自のアイデアを提示した5チームも発表した。スポンサー各社・団体による賞など各賞は以下の通り。

 リアルテックファンド賞=キラーT(がん根絶を目指したがんmRNAワクチンの開発)▽エーザイ賞=リジェネフォーティー(新規神経幹細胞培養上清による脊髄損傷の治療)▽カイオム・バイオサイエンス賞=アンチキャンサーテクノロジズ▽シスメックス賞=MEDEMIL(眼から脳を診て自動車事故防止・疾患早期発見を実現)▽Taisho FRC(大正製薬)賞=CollaWind(歯ぐきの傷を早期に治すコラーゲンシートの提供)▽明治ホールディングス賞・神戸医療産業都市賞=Osteo Chemicals(旺盛な骨誘導能を有する新規骨形成薬の創出)

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