アンテノール中野さんに「ガレット」最優秀賞 「クーロンヌ」イスズ繁田さん

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(左から)ガレット・デ・ロワで最優秀賞の中野さんの作品、中野さん、佐野会長

【神戸経済ニュース】兵庫県洋菓子協会(神戸市灘区)、神戸ファッション協会(神戸市中央区)は15日、「ガレット・デ・ロワ」「クーロンヌ・デ・ロワ」コンテストの表彰式をで開いた。ベテランの洋菓子職人らとサンドリン・ムシェ在京都フランス総領事による審査の結果、ガレット・デ・ロワはアンテノール(神戸市中央区)の中野帆乃佳さん、クーロンヌ・デ・ロワはイスズベーカリー(神戸市兵庫区)の繁田頼生さんがそれぞれ最優秀賞に選ばれた。表彰式は同日まで神戸阪急(神戸市中央区)で開催した「みんなのガレット博覧会」の会場内で開催した。

 ガレット・デ・ロワ、クーロンヌ・デ・ロワはともに、キリストの誕生を祝う行事の1つである1月6日の「公現祭」で食べるフランスの伝統菓子だ。ガレット・デ・ロワはパイ生地でパリなどフランス北部を中心に、デニッシュ生地のクーロンヌ・デ・ロワは南フランスで主に食べられる。コンクールにはガレット、クーロンヌを通算して17店舗、27人が参加した。それぞれ1位の最優秀賞と上位の優秀賞を表彰し、表彰状とトロフィーを洋菓子協会の佐野靖夫会長、神戸ファッション協会の関口幸明専務理事が手渡した。

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(左から)クーロンヌ・デ・ロワで最優秀賞の繁田さんの作品、繁田さん、関口専務理事

 ガレット・デ・ロワの最優秀賞だった中野さんは、昨年3位だっただけに「今年はリベンジだと思っていた」という。昨年は納得がいかなかったレイエ(表面の模様)が「今年はうまくいったので、結果につながったのではないか」と話していた。クーロンヌ・デ・ロワの最優秀賞だった繁田さんは、「満足できる生地を作れた手応えはあったが、最優秀賞とまでは思っていなかったのでうれしい」「妻や子供にも負担をかけたので結果を残せてよかった」と顔をほころばせた。

 パティスリー・モンプリュ(神戸市中央区)の林周平さん審査員代表として講評し、「ガレットはパイ生地、クーロンヌはブリオッシュ生地と基礎的な生地を使うこともあり、みんなおいしかったが、そうした中でも上位に入ったのは生地がきちんと焼き切れていた作品」と説明。「(デコレーションケーキなどと異なり)見た目には地味なお菓子だが大事な技術なので、もっと高いレベルをめざして、お店でも技術を引き継いでいってほしい」と語った。

 優秀賞はガレット・デ・ロワで2位だったホテルオークラ(神戸市中央区)の宮地航一朗さん、3位だったパティスリーモンプリュ(神戸市中央区)の生出寛史さん。クーロンヌ・デ・ロワで2位だった石窯パン工房マナレイアの中村小夜さんも優秀賞として表彰した。

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