斎藤兵庫知事、大阪・関西万博「日本酒のテーマウイークを」 酒造業界と意見交換

20230602知事桜正宗

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は1日、神戸市内で酒造業界の関係者と意見交換して、2025年に大阪市で開催する国際博覧会(大阪・関西万博)で「日本酒のテーマウイークを設定できれば」との意向を示した。会場で酒類を提供できるか現時点では分からず、「できるかどうか」としながらも、日本酒は「兵庫が誇るブランド」と強調。現代でも積極的に自然の力を利用して生産し、ほぼ廃棄物も出ないなど「昔からSDGs(国連の持続的な開発目標)」という兵庫県の代表的な産品だ。

 意見交換で斎藤知事は「試飲のときに小さなプラスチックのカップを使うのは風情がないのでは」と話すと、酒造会社のマーケティング担当者らが最近の試飲会では「プラスチックはやめよう」ということで、小さなグラスや猪口、小さなガラスのマスなど「持ち帰れるものを使うケースが増えてきた」と説明。さらなる環境への配慮が業界に浸透しつつあることを示していた。意見交換の終了後、記者団の取材に応じた斎藤氏は、テーマウイークを通じて「県内各地にある酒蔵を巡ってもらうきっかけにしたい」と話していた。

 テーマウイークは、1つのテーマに絞ったイベントを1週間程度、集中的に開催する取り組み。SDGsなどに関する話題を取り上げ、社会課題の解決を重視する万博として世界にアピールすることをねらい、博覧会の運営主体である日本国際博覧会協会が導入を表明している。22年3月までアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた万博でもテーマウイークを実施した。

 酒造業界との意見交換を前に斎藤氏は、全国の「正宗」が付く銘柄名の元祖になった日本酒「櫻正宗(さくらまさむね)」を製造する櫻正宗(神戸市東灘区)の酒蔵を視察した。第11代の山邑太左衛門社長と杜氏(とうじ)の原田徳英取締役が酒造りの工程を説明。北向きの窓が六甲山から吹き下ろす「六甲おろし」を取り込みやすいよう、広く作ってあることなどを紹介した。(写真は「多段式連続蒸米機」の前で説明を聞く斎藤氏=右と、説明する原田氏)

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