「フィールドパビリオン」ってなに? 斎藤兵庫知事が説明・万博1000日前で

2022/07/19  09:45  見出しを一部修正しました

20220719斎藤知事基調

【神戸経済ニュース】兵庫県は18日、2025年に大阪市で開催する国際博覧会(大阪・関西万博)の1000日前になったのを記念したシンポジウムを兵庫県立美術館(神戸市中央区)内のホールで開催し、斎藤元彦知事が「ひょうごフィールドパビリオンの展開」をテーマに基調講演した。県内各地の観光資源などを2025年に大阪市で開催する国際博覧会(大阪・関西万博)のパビリオンに見立て、観光誘致などにつなげる「フィールドパビリオン」について斎藤知事が自ら説明した(写真)。

 フィールドパビリオンは6月17日に募集を開始した。景色が美しいといった昔ながらの観光地だけでなく、県内各地のSDGs(国連の持続的な開発目標)に合致した伝統的な取り組みなどを万博に訪れた人を紹介し、現地を訪れて見学や体験することを通じて、地場産業など幅広い兵庫県の魅力発信をねらう。斎藤氏が知事就任前から温めていたという企画だ。

 パネル討論では、フィールドパビリオン候補になる地域活動として、豊臣秀吉が国内に広めたとされる新温泉町での「合鴨(あいがも)農法」と、海外からも関心を集める三木市の高級包丁の製造現場について紹介。人口減少時代を迎えて後継者不足が指摘される中でも、「前向きに取り組む姿を子供たちに見てもらうのは関西だけでなく日本全体にとても大事」(斎藤氏)という。

 パネル討論で司会を担当した大阪公立大教授の橋爪紳也氏は、万博を誘致する際に「関西の万博であること」「これまで日本で開催した万博は、新たな博覧会の形を提示してきたこと」を強調したと振り返った。そのうえで「万博の会場外でさまざまな展示や体験があるという点で、フィールドパビリオンは大阪・関西万博で提示できる博覧会の新たな形になる」との見方を語った。

 パネル討論には斎藤氏、橋爪氏のほか、パネリストとして甲南大教授の石川路子氏、関西学院大教授の上村敏之氏、キタイ設計(滋賀県近江八幡市)の平櫛武・事業開発本部グループリーダーが参加。合鴨農法については農事組合法人「アイガモの谷口」の谷口正友代表理事、包丁については田中一之刃物製作所の四代目職人である田中誠貴氏がそれぞれ話した。

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