エア・リキード、神戸で2カ所目の水素ステーション ポーアイのMKタクシー隣接

20230602水素ステーション

【神戸経済ニュース】仏産業ガス大手エア・リキードの日本法人である日本エア・リキード(東京都港区)は、神戸市内で2番目の水素ステーション「エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション」(写真=日本エア・リキード提供)を神戸市中央区のポートアイランドに開設した。タクシー会社の神戸エムケイ本社に隣接する「タクシー用マルチ燃料補給ステーション」内に設置。タクシーのほか、バス、トラック、その他商用車、自家用車といった一般の燃料電池車(FCV)向けにも水素を供給する。

 神戸エムケイは現在のハイブリッド車を2030年までに、電気自動車(EV)やFCVに順次置き換える目標を掲げる。このため水素の需要家に近接し、中長期的にも利用が伸びる立地とみて日本エア・リキードが水素ステーションの開設を決めた。エア・リキードが日本で開設した水素ステーションとしては18番目になるという。神戸港カーボンニュートラル計画(CNP)で導入を計画している、燃料電池を動力とする荷役機械にも水素を供給する拠点になる見通しもある。

 日本エア・リキードは17年に「神戸七宮水素ステーション」(神戸市兵庫区)を開設。神戸市内には水素ステーションが複数になった。水素ステーションは点検に入ると1週間程度の休業になるケースもある。複数の水素ステーションがあれば、どちらか一方が休業しても、もう一方がバックアップとして機能する。FCV商用車の活用を検討する神戸の企業に、水素を安定供給できる体制を整えたことを訴えて、FCV導入の背中を押す効果もねらう。

 日本エア・リキードのヴィルジニー・キャヴァリ社長は、新たな水素ステーションが「日本の低炭素社会を実現するためのエア・リキードの技術力と協力関係を示す」「交通の重要な戦略地域の1つである神戸市の持続的な発展に貢献し、未来への道を切りひらく」とのコメントを発表した。同社は引き続き、水素の需要がある立地を選んで新規開設を進める。今回の水素ステーションは5月10日から使用を開始。6月2日に予定していた開所記念の式典は、荒天のため中止した。

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