和田興産、今期一転の税引き益5%増に マンションなど販売好調で採算が改善

20240110和田興産

【神戸経済ニュース】マンション開発の和田興産(8931)は9日、2024年2月期の単独税引き利益は前期比5%増の25億円になりそうだと発表した。従来予想である8%減の22億円から上方修正し、一転の増益見通しになった。主力の「分譲マンション販売」が引き続き好調に推移。「戸建て住宅販売」なども円滑に進んでおり、販売に必要な経費が想定を下回って推移しているという。

 営業利益は3%増の45億円と、従来予想の41億円から引き上げ、増益見通しに転じた。賃貸マンションなど15物件を販売した「その他不動産販売」に加え、住居系が多く賃料水準が安定した「不動産賃貸収入」も順調な推移で利益率の向上に寄与するという。一方で、売上高は9%減の390億になる見通しを据え置いた。

 同時に発表した23年3〜11月期の単独決算は、純利益が前年同期比14%減の24億円になった。前年同期は「ワコーレザ・神戸旧居留地レジデンスタワー」(神戸市中央区)など高額物件の引き渡しがあったことから、物件の平均価格の低下が影響した。収益計上のタイミングになる物件の引き渡しが、前期は3〜11月期にやや偏った反動も表れた。売上高は16%減の322億円、営業利益は14%減の40億円だった。

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