(動画)川重神戸工場で海自潜水艦「はくげい」進水式 最新型3000トン級で2番艦



【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は14日、神戸工場(神戸市中央区)の第1船台で海上自衛隊の最新型潜水艦「はくげい」の命名・進水式を開催した(動画)。新たな艦名の読み上げと、潜水艦を進水させる「支綱切断」は防衛省の島田和久事務次官が手がけた。式典には防衛省の関係者に加え、橋本康彦社長ら三菱重の関係者も合わせて約120人が出席した。今後は同工場で装備や内装などの工事を進め、23年3月の引き渡し、部隊配備を予定する。川重としては戦後30隻目の潜水艦になる。

 排水量約3000トン級の最新型潜水艦「たいげい型」の2番艦。全長は約84メートル。リチウムイオン電池を主な動力源とする。ディーゼルエンジンを推進力に使う従来型の潜水艦に比べて大幅に静かになり、敵艦から見つかりにくくなったのが特徴だ。ソナー装置も更新し、探知能力も向上するなど、三菱重工業の神戸造船所(神戸市兵庫区)で建造中の「たいげい」と同様の装備を搭載した。女性専用の居住区(寝室)を設置するなど、女性乗員の配置にも対応している。

 乗員数は約70人。幅は9.1メートル、喫水は10.4メートル。建造費用は約720億円になる。命名された「はくげい」は漢字で書くと白鯨で、白いマッコウクジラの意味という。自衛隊として、また旧海軍を通じても初めて付ける名前。過去に同名の艦船はなかったという。

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