アシックス、パリ五輪・パラリンピック日本代表ウエア発表 競技と環境を両立

20240417発表会

【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は17日、今夏に開くパリ五輪・パラリンピックに出場する日本選手団が着用する公式スポーツウエア、シューズ、バッグなどを発表した。日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)に提供し、選手や役員らが表彰式や選手村などで使用する。大会に出場が決まっている選手らも集まって、東京都中央区で発表会を開催した(写真=アシックス提供)。

 主に着用するポディウムジャケット(上着)の基調になる色は、新たに採用した「チームジャパンレッド」と、これまでの基調色だった「サンライズレッド」のグラデーションを使用。朝焼けに空が赤く染まる、パリの朝焼けをイメージしたという。内側に着るTシャツには、伝統的な日本の吉祥模様である「矢がすり」を取り入れたデザインで、決断や強さを表した。

 パリは前回大会の開催地である東京に比べて、昼夜の寒暖差が大きいと想定される。このため体の動きに追従して穴が開閉するメッシュ素材をジャケットの一部に配置し、効果的な通気で衣服内を快適に保つ。ポディウムジャケットとポディウムパンツは、リサイクル素材の採用や製造時に再生可能エネルギーを使用するなどで、温室効果ガスの排出量を34%削減するなど、環境負荷の低減にも取り組んだ。シューズは、使用後のリサイクルを前提に設計した「ニンバスミライ」をベースにした。

 あいさつした富永満之社長は、発表したウエアなどについて「テーマはパフォーマンスとサステナビリティ(持続可能性)の両立だ」と述べた。パリ大会が過去最大のサステナブル(持続可能)な大会を目指しているうえ、「スポーツを通じて人々の心身の健康に貢献するには、快適にスポーツができる健やかな地球環境が不可欠」と述べ、競技に向けた機能を維持しながら環境への取り組みを重視したことを説明した。

 男子バレーボールの西田有志選手ら五輪・パラリンピックに出場する選手15人が発表会に参加。加えてアシックス応援パートナーである元卓球日本代表の石川佳純さん(写真の前列左から2人目)と、車いすバスケットボールの鳥海連士選手(同3人目)も出席。石川さんは出場する選手らに「最高の舞台で最高のプレーを」「全力で応援します」などと励ました。

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