山口モロゾフ社長「カカオ豆の調達が厳しくなりそう」 1年半〜2年分は備蓄も

20240316山口モロゾフ社長

【神戸経済ニュース】洋菓子大手モロゾフ(2217)の山口信二社長(写真)は15日に開いた2024年1月期決算発表の記者会見で、チョコレート原料の「カカオの調達が、この先、少し厳しくなりそうだ」との見方を示した。カカオ豆は大雨など相次ぐ異常気象の影響で、2年連続の供給不足。需給が逼迫し、価格はこの1年でざっと2倍に上昇した。国際指標であるロンドン先物(第2限月)は過去最高値の1トン5000ポンド台で推移している。山口社長は「円安もあって、入手できる量が厳しい状態だ」という。

 モロゾフなど27社が共同出資して原料チョコレートを生産するチョコレート工業協同組合(栃木県日光市)が「今後1年半から2年分ぐらいのカカオをキープ(備蓄)しているので、すぐになくなることはない」という。ただ23年1月期に原材料費は合計およそ3億円増加、24年1月期は約7億円増加しており、今期も約7億円の増加を見込む。前期は増収効果に助けられたが、増加した費用は原材料費だけではないため影響の大きさは気になる。

 西アフリカのガーナ産やコートジボワール産のカカオ豆が用途、味覚とも日本向けに適しているとされ、好まれている。その西アフリカでは悪天候による不作に加えて、カカオの木のブラックボッド病の広がりも打撃になった。一方、新型コロナウイルスの影響後退で、欧州のチョコレート需要が急回復していることも、ロンドン市場での取引が多い西アフリカ産カカオ豆の需給を引き締めている。

 山口社長は「通常1〜2年ほど先のカカオ豆を先物で手当てする」というが、上値を追うかどうか思案のしどころだ。産地に飛んだ商社の関係者といった市場関係者などからの情報収集を続けるとともに「今秋の収穫がどうなるか注目している」といい、豊作に期待をかける。

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