モロゾフがプリンなど減産 卵不足で、山口社長「売れるが供給できず」
- 2023/03/17
- 00:29
洋菓子メーカーにとって「卵、牛乳、砂糖、粉(小麦粉)は4大要素」(山口社長)だ。このうちの1つが「値段が高いとか、そういう次元ではなく、もう物がない」とあって、状況は厳しい。新型コロナウイルスの影響で減少した人の流れが回復。大幅な賃上げで個人消費の拡大も期待が高まるなかで「作れば売れるというのに、供給できない」のが現状だ。プリンから果物を多く使うゼリーなどに生産のシフトを進めているが、どれだけ補えるかは未知数だろう。
鳥インフルの感染は現在も拡大が続いており「どの程度まで鶏卵が不足するかは読みづらい」と山口氏は話す。感染が終息しても、新たな鶏が卵を産むようになるまでには半年近くかかることから、鶏卵の供給が回復するには時間がかかる公算が大きい。鶏卵の供給制約による24年1月期の収益への影響を聞くと、今期予想には「日々情勢が変化するため、現時点であまり織り込めていない」(山岡祥記副社長)という。
鳥インフルは東南アジアや欧州に加え、北米でも感染が確認されている。ただ鶏の主要な生産国であるブラジルでは、まだ見つかっていない。山口社長は「最近では冷凍した卵を輸入する例もあり、ブラジルからの輸入に何かハードルがあるのなら、機会をとらえて規制緩和をお願いしたり、といったことも必要になるかもしれない」と話していた。
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