大栄環境、今期純利益30%増に上方修正 インフラ建設の獲得が想定上回る

20240209大栄環境

【神戸経済ニュース】廃棄物処理の大栄環境(9336)は9日、2024年3月期の連結純利益が前期比30%増の136億円になりそうだと発表した。従来予想の124億円から上方修正し、増益幅が拡大する。関西・中部地方を中心とするインフラ建設現場の廃棄物処理案件が当初の想定よりも獲得できた。既存の建設現場でも想定を上回る廃棄物が出た現場があり、今期2度目の上方修正に踏み切ったという。

 売上高は7%増の722億円、営業利益は18%増の196億円を見込む。従来予想は715億円、185億円だった。「廃棄物処理・資源循環」は需要増に加え、子会社の共同土木が地中埋設物に関する大口の案件を獲得したのも寄与する。「土壌浄化」は最終処分場で受け入れる土壌の受注単価を引き上げ、受け入れ量の抑制を継続する方針という。

 同時に発表した23年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比43%増の103億円だった。インフラ建設現場の案件獲得が継続した。売上高は10%増の546億円、営業利益は34億円だった。

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