川重の4〜12月期、最終赤字134億円 航空エンジン不具合の損失が重荷

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【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)が9日に発表した2023年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が134億円の赤字(前年同期は525億円の黒字)だったと発表した。「航空宇宙システム」事業で、川重が開発に参加した航空エンジン「PW1100G-JM」に不具合が発生したことによる損失580億円を4〜9月期に計上したのが重荷になっている。円安進行で海外子会社の固定費が増加した逆風も受けた。

 売上高に相当する売上収益は3%増の1兆2290億円、本業のもうけを示す事業利益は99%減の7億4100万円になった。事業分野(セグメント)別では「パワースポーツ&エンジン」部門では販促費の増加やリコール関連費用を計上で減益になった。「精密機器・ロボット」は中国市場での需要減や滞留在庫の影響が減益要因。このほか23年4〜12月期の売上加重平均レートは1ドル=141円02銭。前期末の133円54銭から円安・ドル高が進んだ。事業採算や海外収益の円換算値は膨らんだ。ただ為替ヘッジの評価損による為替差損108億円が発生した。

 半面、「エネルギーソリューション&マリン」部門では液化石油ガス(LPG)・アンモニア運搬船を中心とした船舶海洋事業や、エネルジー事業の採算改善が目立った。船舶の中国合弁会社ではコスト削減が進んだうえ鋼材価格が下落。人民元が対ドルで下落したのも寄与した。

20240209川重セグメント

 同時に示した24年3月期の連結業績予想では、事業利益が前期比48%減の430億円になる見通し。従来予想の400億円から引き上げた。航空エンジンの収益性改善や円安が寄与。ただロボットは、半導体市況の回復が想定よりも遅れた影響を受ける。為替ヘッジによる損失も増えるとみられることから、純利益は前期比77%減の120億円になる見通しを据え置いた。売上収益も7%増の1兆8400億円の見通しを維持した。

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