川重、5年物「移行債」を2月にも起債へ 発行額100億円・訂正発行登録書

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【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)が16日に関東財務局に提出した訂正発行登録書によると、同社はトランジションボンド(移行債)に当たる5年物の普通社債の発行を計画していることが明らかになった。発行額は100億円。発行日は最速で2月中を予定している。みずほ証券、SMBC日興証券、野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の4が主幹事を務める。

 移行債は通常、電力や鉄鋼といった二酸化炭素(CO2)排出量の多い業種が、「脱炭素」に移行するためのプロジェクトに資金使途を限定して資金調達する場合に起債する。22年ごろから発行が増えた。

 川重は21年に初のサステナビリティボンド(資金使途を環境や社会課題の解決につながる事業に限る社債)、22年にグリーンボンド(環境債)を発行し、主に水素に関する事業の資金に充てた。今回は移行債にすることで、連結ベースでCO2排出実質ゼロに寄与する、水素以外の事業にも調達した資金を充当。具体的には「電動化」「グリーン電力網」「代替燃料」「CCUS(二酸化炭素の回収・貯留・活用)」などを想定する。

 川重は発行する普通社債が移行債の要件に合致するよう、資金調達の枠組み「サステナブルファイナンスマスターフレームワーク」を設定。評価機関である日本格付研究所(JCR)から各種ガイドラインなどに適合していると、第三者としての意見を得たという。

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