神戸製鋼、加古川製鉄所で仕上げ圧延機の更新完了 性能・競争力「業界トップ級」

20240116仕上げ圧延機

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は15日、加古川製鉄所(加古川市)の厚板工場で進めていた「仕上げ圧延機」の更新工事が完了し、1月から営業運転を再開したと発表した。圧延機を新しくすることで、高温の鉄板を引き伸ばすローラーの剛性を向上。製品である厚板の品質安定に寄与する。同社は2021年6月に、約150億円と投じて仕上げ圧延機を更新する計画を示していた。

 加熱炉で高温になった材料の鉄板は、「粗圧延機」と「仕上げ圧延機」の2段階でローラーにかけて成型する。今回の更新は仕上げ圧延機の圧延機本体と、ローラーを回転させる主機モーターを取り替えた。工事の完了で、厚鋼板の性能、競争力は「業界トップレベル」になるとしている。品質や納期が安定する供給体制が整ったのに加え、新たな高機能厚鋼板などの製造技術開発も進めやすくなるという。

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