(動画)第2の母港これからも 練習帆船「日本丸」神戸寄港100回で記念式典



【神戸経済ニュース】神戸市と神戸観光局は8日、海技教育機構(横浜市中区)の練習帆船「日本丸」が1984年の就航時から数えて、神戸港への寄港が100回に到達したのを記念した式典を開いた。日本丸は11月30日に神戸港に到着し、この日の午後2時に予定していた神戸港からの100回目の出港を控え、午後1時から式典を開始。神戸側からは神戸観光局の清水雅範専務理事と、来賓として国土交通省の石原彰・神戸運輸監理部長があいさつした。加えて神戸側から日本丸に記念品を贈った。

 記念品は神戸観光局の清水専務理事から、日本丸の真鍋吉範船長に記念のたて、滝本剛士機関長に記念のノートをそれぞれ手渡した。加えてスマイル神戸の藤本優さんと萬谷美里さんは、真鍋船長と滝本機関長に花束を渡した。そのうえで真鍋氏はあいさつし、「神戸港は海技教育機構の練習船が第2の母港としてたびたび寄港している」「この先も数多く神戸港に寄港させていただく予定」などと話していた。次回は22日に寄港する。

 海技教育機構は今回、1984年9月に日本丸が神戸港に初入港したときの記念品や、その際の日本丸の写真と航海日誌を参考資料として神戸観光局に貸し出した。英語で書かれた航海日誌には、1984年9月28日の午前9時45分を神戸港に入港した時刻として記録していた(動画)。

 日本丸は船員育成を目的に、外航での航海術を学ぶ船として建造。今回の航海も各地の商船高等専門学校の実習生ら約90人が乗船し、訓練を受けるなかで神戸に寄港した。1984年に完成した現在の日本丸は2代目で、住友重機械工業の浦賀工場(神奈川県横須賀市)で建造。現在では同じく練習船「海王丸」とともに珍しい現役の大型帆船だ。初代である1930年に完成した日本丸は、川崎造船所(現在の川崎重工業神戸工場=神戸市中央区)で建造し、現在は横浜市西区の日本丸メモリアルパークで展示公開している。

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