知事選2017 選挙公報を読む(4)井戸氏 シンプルに課題明示、実績は控えめ
- 2017/06/25
- 02:02
7月2日に実施する兵庫県知事選の候補者について、選挙公報から各候補が掲げる政策のポイントなどを読み解く。選挙広報への掲載順で最終回は現職で無所属(自民、民進、公明、社民のそれぞれ県組織が推薦)の井戸敏三候補だ。
候補者4人のうち最もシンプルに課題を明示した。「県政150年」「地域創生」「災害対策」「少子化対策」「交流人口増」「地方分権」の順に6つのテーマを掲げた。加えて「めざす兵庫像」として「活力あるふるさと兵庫」などと、井戸氏が知事として取り組んだ課題の継続性を示唆した。
他の候補に見られない特徴は、「県政150年」を強調したことだ。6つの課題で先頭に掲げたのに加え、最も大きな字で書いた候補者名の隣にも「県政150年 兵庫の未来を拓きます」と強調する見出しを配置した。ただ県政150年に関連する施策などについての言及は、特に見当たらない。
井戸氏は知事として既に4期16年を務めたが、意外にも過去の実績に関する言及がとても控えめだ。左端の「井戸敏三 略歴」に、やや小さめの文字で示した「兵庫県知事(4期) 平成22年〜現在」に気づかなければ、現職であることも分からない可能性がある。むしろ「原点からのスタート」といった新しさを強調するスローガンが目立つ。多選批判に配慮したものだろうか。
選挙公報は各世帯に配布されるほか、兵庫県選挙管理委員会のホームページでも見ることができる。
=おわり
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