両角MORESCO社長「北米シェア30年には15%程度に」 現状3%から拡大へ

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)が22日午前にテレビ会議システムを通じて開いた決算説明会で両角元寿社長は、昨年10月に完了した「米クロス・テクノロジーズ・グループの買収後でみて3%程度ほどにとどまっている北米での市場シェアを、2030年ごろには15%まで引き上げたい」と述べ、北米での事業拡大に意欲を見せた。目先では収益性が高く、環境対応製品でもある「少量塗布型離型剤」の伸びを北米で期待しているという。

 両角社長はクロス社を買収した背景について「米国に生産拠点を持っていなかった」「販売先は日系自動車メーカーがメーンだった」という2点があると説明した。クロス社は世界的に見ても数少ないシリコンの製造メーカー。シリコンは金属が型枠から外れやすくするダイカスト離形剤の主要な材料だ。まずはクロス社が製造するシリコンや、シリコンに関するノウハウをMORESCOが活用する。

 さらにMORESCO単独では食い込むのが難しかった、米国の自動車メーカーなどにも販路を拡大したい考えだ。北米での競争環境について聞くと「いまわれわれが北米で売上高を稼いでいるのは環境対応製品の展開で、非常に顧客から高い評判をいただいている」という。「価格競争力もあると感じている」とも。そうした点を総じてみれば「北米での市場シェア15%の達成は、通過点だと考えている」と話していた。

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