TOA、今期純利益2%増に 2度目の上方修正で一転の増益見通し

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【神戸経済ニュース】音響放送機器のTOA(6809)は2日、2024年3月期の連結純利益が前期比2%増の18億円になりそうだと発表した。従来予想である9%減の16億円から上方修正し、一転の増益見通しになった。上方修正は今期2度目。イスラム圏での宗教施設向け音響機器が好調な「アジア・パシフィック」と、緊急放送設備などが伸びた「欧州・中東・アフリカ」が引き続き収益をけん引。加えて足元で、国内で工場向けや病院向け、駅・空港・高速道といった交通市場が想定以上に伸びているのを反映した。

 売上高は過去最高の9%増の490億円になる見通しを据え置いた。一方で営業利益は87%増の32億円の見込みと、従来予想の28億円から増益幅が拡大する。地域(セグメント)別では「日本」に計上する北米の鉄道車両向けは進捗が遅れる見通し。この分の売上高を工場・病院・交通向けで補う。ただ鉄道車両向けよりも利益率が改善するため、利益の見通しが従来予想に比べて上振れした。年間配当計画は前期据え置きの40円(うち中間20円)維持した。

 同時に発表した23年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比77%増の15億円だった。「中国・東アジア」は前年同期に台湾で大型スポーツ施設への納入があった反動で減収ながら、営業費用の減少でセグメント利益は増加した。売上高は9%増の343億円、営業利益は3.3倍の19億円になった。

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