神栄の4〜12月期、純利益2.1倍 食品関連の好調続く・繊維関連も赤字幅縮小

20240202神栄

【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)が2日に発表した2023年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.1倍の12億円になった。外食産業向けに冷凍食品の需要が回復したことなどで、事業分野(セグメント)の「食品関連」が好調で、収益をけん引した。不採算事業からの撤退が進み、「繊維関連」のセグメント損益が2700万円の損失(前年同期は7200万円の損失)と、赤字幅が縮小したのも寄与した。

 売上高は3%増の310億円、営業利益は63%増の14億円だった。セグメント別の売上高は「食品関連」が9%増の245億円、「物資関連」が1%減の30億円、「繊維関連」が62%減の6億4200万円、「電子関連」が8%減の27億円。食品関連の売上高の伸びが、他の3分野の減収を補った。物資関連は前年同期に防災関連の計測機器輸出が膨らんだ反動を除けば、総じて堅調に推移したという。

 電子関連はホコリセンサーの空気清浄機向け・車載向けの需要減、湿度センサーの車載向けの需要減が響いた。空気清浄機向けは新型コロナウイルスの感染拡大で、需要が急速に伸びた反動減が続いている。車載向けは、子会社で生産したセンサー類を採用しているガソリン車が中国で、電気自動車(EV)に押されて苦戦した影響を受けた。

 24年3月機の連結業績予想は据え置き。純利益は前期比47%増の14億円を見込む。12月までの進捗率は91%と高いが、足元では物流費の増加などで食品関連の利益率の低下が見込まれるという。加えて電子関連の需要回復が遅れているうえ、外国為替相場の動向が不透明であることなどもあって、業績予想の修正は見送ったとしている。

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