石原ケミカル、今期純利益5%増に下方修正 パソコン・スマホの回復遅れ

20240131石原ケミカル

【神戸経済ニュース】ハンダめっき液大手の石原ケミカル(4462)は31日、2024年3月期の連結純利益が前期比5%増の17億円になりそうだと発表した。従来予想の20億円から下方修正し、増益幅が縮小する。パソコンやスマートフォン(スマホ)・タブレットといった情報通信機器の生産回復が遅れ、半導体向け金属表面処理剤や電子部品の需要が想定を下回るのを織り込む。投資有価証券売却益1億6700万円の計上で、最終増益は確保する。

 売上高は1%増の206億円、営業利益は3%増の22億円を見込む。従来予想は214億円、27億円だった。エアコン洗浄剤とコーティング剤は、販売先のカーディーラーが増えたことで増収。「自動車用化学製品等」の事業分野(セグメント)は補修用製品や、セルフガソリンスタンド向け洗車剤などの値上げも奏功し、水準を引き下げながらも同社全体での増収・営業増益は確保できるとみている。

 期末配当計画として前年同期比1円増の18円は維持した。年間では2円増配の36円。22年10月1日付で実施した株式分割を考慮すると5期連続の増配になる。

 同時に発表した23年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%増の13億円だった。半導体市場の需要回復が遅れたのが響いた。売上高は1%減の154億円、営業利益は5%減の16億円になった。

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