神戸港で鶏卵の輸出が増加・神戸税関リポート 香港で人気・上期「シェア首位」

20230926鶏卵輸出

【神戸経済ニュース】神戸税関がこのほどまとめたリポートによると、神戸港から海外への鶏卵の輸出が増えている。香港で日本産鶏卵の人気が高まり、輸出が増えた結果、産地の近くの港湾ではなく、香港への定期船が毎日出ている神戸港へのシフトが進んだという。2023年1〜6月期(上期)は鳥インフルエンザの影響で関東地方からの輸出が減った結果、神戸港からの輸出額は全国シェア首位の23.0%になった。

 神戸港からの鶏卵の輸出は13年ごろから徐々に増え始め、20年に初めて年間1000トンを超えた。だが2年後の22年には年4000トン超に跳ね上がる。背景にあるのは香港での日本産「食材」のブームだ。世界的な日本食ブームで、かねて日本食レストランが香港でも人気を集めていた。新型コロナウイルスの影響で家庭で調理する機会が増えると、転じて安心・安全な日本食材に人気が向かったのだという。

 小売り用の鶏卵は日本で流通するのと同様に、6個または10個のパックに入れて流通する。これを硬くて丈夫な輸出用の段ボールを使った箱で梱包し、低温を維持できる冷蔵コンテナ(リーファーコンテナ)を使って輸出する。香港へのコンテナ船が毎日出ている神戸港を使えば、港の倉庫で滞留する時間が短く、より新鮮な状態で鶏卵を輸出できる。しかも航空便より運賃は安く、香港での販売価格を抑えられる。

 22年の神戸港からの鶏卵の輸出は約10億円。年7兆円を超す神戸港の輸出全体に占める割合は極めて小さい。ただアジアや欧州向けに充実した神戸港の航路網は「日本産鶏卵」の付加価値を高め、これが「日本ブランド」の価値を一段と高める結果になったといえそう。建設機械や半導体製造装置のような大掛かりな輸出品のとともに、こうした多品種少量の品目を取り扱える細やかさも、港湾のブランド力向上には意外と重要なのかもしれない。

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