郵船・商船三井・川崎汽が同額を出資 川重傘下の液化水素の海上輸送会社に

20230926液化水素スキーム

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)子会社で岩谷産業(8088)も出資している日本水素エネルギー(東京都港区)は26日、液化水素運搬船を使って液化水素の海上輸送をめざす「JSE Ocean」(東京都港区)が第三者割当増資を実施し、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)が出資したと発表した。12日に海運3社は出資に合意し、22日に出資を終えた。この結果、JSE Oceanは 日本水素エネルギーが発行済み株式の50.2%を保有。海運3社は16.6%ずつを保有する 。出資額は明らかにしていない。

 日本水素エネルギーは国際的な水素サプライチェーン(供給網)に関する調査・企画・運営や投資などを目的に川重が2021年6月に設立。現在は川重が66.6%、岩谷産が33.4%を出資する。日本水素エネルギーが、水素の海上輸送をめざして今年1月に設立したのがJSE Oceanだ。海運3社はJSE Oceanに出資することを通じ、商用規模で安全、効率的な水素の海上輸送に関するノウハウの確立をめざす。24年までに共同で、川重が開発した世界初の大型液化水素運搬船での安全で効率的な運航、海上輸送事業の枠組みについて検討を終えたい考えだ。

 日本水素エネルギーと岩谷産、ENEOSホールディングス(5020)傘下のENEOSの3社は、年間数万トン規模の大規模な水素の液化・輸送技術を確立する「液化水素サプライチェーンの商用化実証」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業に採用されていた。世界に先駆けてノウハウを確立し、水素製造・液化・出荷・海上輸送・受け入れと、一貫した国際的な液化水素供給網の構築につなげる。

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