須磨ヨットハーバーもっと身近に、1億2000万円計上 神戸市22年度予算案より

20220224須磨港
【神戸経済ニュース】神戸市の2022年度予算案では、神戸港の港域としては西端部にあたる須磨エリアの活性化に1億2000万円を計上した。このうち新規の予算は6000万円で、須磨ヨットハーバー(神戸市須磨区)の再整備を検討するなど、新たな須磨海浜公園が24年に完成するのを見越した周辺地域の活性化をめざす。さらに須磨から淡路島や神戸港中突堤(神戸市中央区)などとの間で、新たな航路開設に向けた実証事業も計画した。

 須磨ヨットハーバーは1960年に開設した神戸市の施設だ。誰でも利用できる施設とはいえ、ヨットハーバーで自艇を保管している人以外の利用は少ないのが実情だ。このためヨットハーバーとしての施設更新や機能拡充に加え、須磨ヨットハーバーまでのアクセス動線を改善したり、防波堤の先端までを沖へ伸びる遊歩道にしたりと、もっと多くの人が利用する施設になるよう、整備にかかる資金調達の手法なども含めて検討する。

 JR須磨駅から須磨ヨットハーバーの間が須磨海岸で、これまで砂浜の遠浅化を進めたのに加えて、約1.8キロメートルの舗装した遊歩道を整備した。この遊歩道でゆっくり動く次世代の乗り物による運行実証を実施し、回遊性の向上などを検証する。加えてスケートボードなどを使える「スケート場」と、飼い犬を放せる「ドッグラン」を開設する実証事業を引き続き実施。四季を通じたにぎわいづくりが目標だ。

 一方で海上交通の拠点機能も模索する。帆船「みらいへ」による中突堤と須磨を結ぶ体験公開を引き続き実施するほか、淡路島と須磨を結ぶ海上交通の実証事業も計画した。須磨と淡路島・大磯港の間では、1998年に明石海峡大橋が開通するまで「淡路フェリー」が運航されていた。新たな観光スポットや、自転車で1周する「アワイチ」などで淡路島の関心が高まり、新たな旅客需要が発生したかなどを検証する。

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