甲南大、神戸情報大学院大の留学生に日本語教育など 包括連携協定

20240406情報院甲南大

【神戸経済ニュース】総合大学の甲南大学(神戸市東灘区)と情報通信技術(ICT)の専門教育を展開する神戸情報大学院大学(神戸市中央区)は5日、神戸情報大学院大学で学ぶ留学生が甲南大で日本語教育を受けられることなどを盛り込んだ包括連携協定を結んだ。同日午後に甲南大で、神戸情報大学院大学の福岡賢二学長代理(写真左)と甲南大の中井伊都子学長(同右)が署名を交換する調印式を開いた。神戸情報大学院大で学ぶ留学生が、日本でより充実した学生生活を送れるようにする一方で、甲南大では今後に向けて独自の留学生の受け入れを増やすきっかけを作る。

 神戸情報大学院大ではアフリカを中心に海外からの留学生を多く受け入れ、授業は英語で実施。日本語の初学者でも日本に留学しやすい半面、滞在中も日本語があまり上達せず、日本企業への就職で苦戦するケースも多い。甲南大の日本語教員養成課程では、こうした国内には少ない日本語の初学者である留学生に対して教壇実習を始めた。さらに日本語が上達した留学生が、甲南大学の日本語科目の聴講生になった例もあるという。甲南大学の体育会やサークル活動といった課外活動で、神戸情報大学院大の留学生が、正式な部員として所属することもできるようにした。

 福岡学長代理は「より優秀な学生を獲得するうえで、当校の専門教育に加えて甲南大の日本語教育やキャンパスライフは強みになる」と語る。甲南大の中井学長は「今後、力を入れていかなければならない大学のグローバル化に、神戸情報大学院大の留学生のみなさんが貢献してくださるのを期待している」と話していた。

 甲南大は文系・理系の8学部1学環、大学院4研究科を備える。学生数は約8800人だが甲南大で学ぶ海外からの留学生は現在40人程度にとどまる。一方、神戸情報大学院大学は学生数が「情報システム修士(専門職)」の学位を取得する修士課程のみで学生数は70人弱。このうち約半数が海外からの留学生で占める。

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