フェリシモ、今期最終黒字3億8500万円に 販売価格は柔軟に変更・物流費抑制

20240405フェリシモ

【神戸経済ニュース】カタログ通販大手のフェリシモ(3396)は5日、2025年2月期の連結最終損益は3億8500万円の黒字(前期は8億5800万円の赤字)になりそうだと発表した。主力の「定期便」事業では、積極的な顧客開拓で増収をねらう。コスト削減を進めるが、販売価格も柔軟に変更して増加したコストの転嫁も進め、2期ぶりの最終黒字を確保する計画だ。新規事業として神戸ポートタワーの運営も入場料収入や関連グッズの売上高などに加え、通販との相乗効果もねらう。

 売上高は前期比5%増の312億円、営業損益は3億6900万円の黒字(前期は9億3100万円の赤字)を見込む。通販はギフト、サイズ、防災など、7つの切り口で第1に選ばれるよう品ぞろえや広告を展開し、年々顧客層を積み上げる「積層型ゲートウェー」で新規顧客の開拓をめざす。コストは物流ライン増設で稼働時間を短縮し、作業を平準化。安価な配送ルート・料金を活用できるよう包装・梱包を工夫するほか、置き配も積極活用するなど物流費は可能な限り抑制する。広告宣伝も高効率のルートに絞り込む。

 年間配当金は据え置きの15円を予定している。安定配当を重視する観点から、赤字だった前期も15円を配当していた。

 同時に発表した24年2月期の連結決算は、最終損益が8億5800万円の赤字(前の期は6億7100万円の黒字)だった。消費者の外出機会が増えたほか、物価高で可処分所得が減るなど外部環境が悪化。平均単価、のべ顧客数がともに減少したのが響いた。広告で商品価値を十分に引き出せなかったのも減収につながったという。売上高は8%減の296億円、営業損益は9億3100万円の赤字(前の期は4億4000万円の黒字)だった。

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