シスメックス「目の希少疾患向け」遺伝子検査で国内初の製造販売承認

【神戸経済ニュース】シスメックス(6869)は5日、失明につながる可能性もある進行性の目の希少疾患「遺伝性網膜ジストロフィー」の症状を引き起こす遺伝子の情報を取得する検査システム「PrismGuide IRDパネルシステム」が、遺伝性網膜ジストロフィー向けの遺伝子検査システムとして国内で初めて製造販売(薬事)承認を取得したと発表した。承認は5月31日付で取得。23年度中の保険適用をめざす。

 「遺伝性網膜ジストロフィー」は遺伝子変異が原因で網膜の機能が損なわれる進行性の病気。暗いところで見えにくくなったり、視野が狭くなるといった網膜色素変性が代表的な疾患で、場合によっては失明する。この原因になっている遺伝子を遺伝子解析で特定することで、今後の症状の進行などをある程度予想できるようになる。これきっかけに治療計画や、病気の進行をに合わせた「ロービジョンケア」の計画も立てやすくする。

 神戸市立神戸アイセンター病院(神戸市東灘区)とシスメックスは、20年2月に結んだ包括連携契約に基づいて今回の検査システムを共同開発。加えて検査システムを使った遺伝子診断について、新たな医療技術が将来的な保険医療の対象になるか検討する「先進医療B」の承認を取得していた。そのうえで神戸アイセンター病院と国立病院機構・東京医療センターが今回の検査システムの有用性などを確認していた。

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