神戸市と関西エアポート神戸、神戸空港の運営権売却で実施契約

20170926神戸空港運営権売却・実施契約記者会見

 神戸市は26日、神戸空港の運営権売却で関西エアポート神戸(神戸市中央区)と実施契約を結んだと発表した。18年4月1日から神戸空港を運営する関西エアポート神戸は、2016年4月から関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)の全額出資子会社。実質的に1つの運営会社が関西3空港を同時に運営することで、3空港の一体運用が一段と現実味を帯びる。

 関西エアポートはオリックスと仏空港運営大手のバンシ・エアポートが設立。神戸空港の運営権も関西エアポートとオリックス、バンシの3社連合が191億4000万円で落札していた。

 関西エアポート神戸の社長は、関西エアポートの山谷佳之社長が兼務する。副社長にも関西エアポートのエマヌエル・ムノント副社長が就く。山谷氏は26日の記者会見で、「3つの空港がバラバラではなく、1つの空港システムとして発展することが重要」と話した。ムノント氏は「現在の規制が当面続くことを前提に、新たな路線の誘致や機材の大型化などで旅客数の増加を目指す」と強調した。

 同じく記者会見に出席した神戸市の久元喜造市長は「神戸空港を上手に使うことが神戸経済の発展につながるというのは市民の間でコンセンサスになってきた」と指摘。旅客数の増加や快適なサービスの提供には「空港運営の経験がある優れた民間事業者に運営していただくのが望ましいのではないかと考えた」と改めて民営化の意図を説明した。そのうえで「空港管理者として来年の4月1日に向けてしっかりと引き継ぎを行なっていきたい」と述べた。

 記者会見にはオリックスのグループCFO(最高財務責任者)である小島一雄副社長と、バンシ・エアポートのニコラ・ノートバール社長も出席した。(写真は左から小島氏、山谷氏、久元氏、ムノント氏、ノートバール氏=神戸市が公開した記者会見の動画より)

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