阪急バスと神姫バス、三宮〜有馬温泉から相次ぎ撤退 運転手不足で

【神戸経済ニュース】阪急阪神ホールディングス(9042)傘下の阪急バスは11月5日を最終日として、神姫バス(9083)と共同運行している三宮〜谷上〜有馬温泉(第6系統)のバス路線から撤退する。神姫バスも24年3月31日で同路線の運転を終了と、撤退が相次ぐ。両社が6日に発表した。阪急バスの定期券、回数券は11月6日から払い戻しに応じる。同社は運転手不足に対応するのが撤退の目的としている。

 加えて同路線では、神戸市が新神戸〜谷上間の旧北神急行を買収し、神戸市営地下鉄として運営を始めた2020年6月以来、鉄道に対する運賃面での優位性を失っていた。阪急バス・神姫バスで三宮から有馬温泉に向かうと780円。一方、神戸市営地下鉄と神戸電鉄を谷上駅で乗り継いで、三宮から有馬温泉に向かうと運賃は690円になる。旧北神急行の市営化前に同区間の運賃は960円だった。

 三宮〜有馬温泉の所要時間は、鉄道でもバスでも約30分でそれほど変わらない。ただ山陽新幹線に接続する新神戸から出発すると、鉄道は三宮〜有馬温泉より所要時間が短くなる。半面、新神戸発のバス便は、新神戸の次に三宮バスターミナルに停車して有馬温泉に向かうため、より長い時間がかかる。このため有馬温泉に向かう観光旅客の輸送を、鉄道に任せられるとの判断もあったとみられる。

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