ノーリツ、「温水」集中で2020年の営業益3倍に 新中期計画

 ノーリツは9日、2020年12月期に連結営業利益を今期予想比3倍の240億円にすることなどを目標とした新中期経営計画「Vプラン20」を発表した。給湯器など主力の「温水事業」に経営資源を集中し、国内で見込まれる世帯数の減少を乗り越える。スローガンに「世界で戦えるノーリツグループ」を掲げる。

 強みを持つ温水事業に集中することで、競争力がある新製品を生み出しやすい環境を整える。国内世帯数の減少には、点検制度の活用など既存顧客との関係強化による収益力強化で対応する。同時に海外事業を成長のけん引役と位置づけ、新製品や新商材を積極的に投入する計画だ。

 経営目標には20年12月期の連結売上高を今期予想比15%増の2400億円、純利益は同5.6倍の150億円、今期予想ベースで3.8%の自己資本利益率(ROE)は8.0%に引き上げることなどを狙う。今期は2期ぶりに最終黒字を回復する見込み。前期は39億円の最終赤字を計上したが、のれん代の償却などが一巡したという。

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