兵庫県は９日、20年物の公募地方債「兵庫県第30回20年公募公債」を起債した。発行額は100億円。表面利率は0.607％、発行価格は100円（応募者利回りは0.607％）になった。20年物国債第158回債利回りに対する上乗せ幅（スプレッド）は0.060％になった。主幹事は東海東京証券、三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、ＳＭＢＣ日興証券、みずほ証券が務め、機関投資家向けに販売した。

　午前９時35分に募集を開始。完売を確認した後、主幹事が午前９時37分に均一価格リリースを宣言した。

　10月28日に条件決定した前回の20年債は、発行額が200億円と今回債よりも多かったが、応募者利回りは0.443％、スプレッドは0.050％と今回債よりも好条件で資金調達できた。11月にドナルド・トランプ氏が米大統領戦への当選を決めて以降、米国で長期金利の上昇が目立ち、日本の債券市場でも超長期債などが売られていた。この影響を兵庫県も受けた形になった。

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