和田興産は新株式を発行して株式市場から12億4300万円を調達すると発表した。110万株の公募増資に加え、需要動向に応じて最大16万5000株のオーバーアロットメントによる追加売り出しも実施する。発行済み株式数は最大で12.7％増加する計算だ。26日の取締役会で決議した。

　調達した資金はマンション用地の取得費用として調達した金融機関から借入金の返済や、分譲用マンション建設の関連費用に充てる。利便性の高い地元の商店街として親しまれた市場を、住居に生まれ変わらせることで、にぎわいを取り戻す「エリアイノベーション」の資金にするという。

　29日の東京株式市場で和田興産株は大幅に下落した。終値は前週末比128円（11.4％）安の998円だった。公募増資による１株利益の希薄化などを嫌気した売りが出た。

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