住友ゴム、英タイヤ販売大手を約312億円で買収 英国を独自開拓

 住友ゴム工業は5日、英タイヤ販売大手のミッチェルディーバーグループを買収すると発表した。昨年12月27日の取締役会で買収を決定し、1月5日付で株式の取得契約を結んだ。同社株の全株を英投資ファンドなどから2億1500万ポンド(約312億円)で取得する。米グッドイヤーとの提携解消で自由度が増した欧州市場で、英国の販路を独自開拓する。

20170105住友ゴム英PROTYRE店舗

 欧州での商標権を持つFALKENブランドのタイヤの販売を強化する。ミッチェールディーバーは英国内の約6000の小売店や自動車修理工場などにタイヤを卸売するほか、直営のタイヤチェーン「PROTYRE」(写真=住友ゴムの発表資料より)を英国内で約100店舗展開。年間で約600万本のタイヤを販売する。

 住友ゴムはグッドイヤーとの提携解消に伴い、欧州での「DUNLOP」ブランドを手放したことなどから、英国ではFALKENブランドのタイヤを展開。ミッチェルディーバーの取得でFALKENを強化する。一方、ミッチェルディーバーは最終赤字が続いており、高性能タイヤの品ぞろえ強化で経営を立て直したい考えとみられる。

 2017年3月末までには買収を完了する計画だ。今回の買収による16年12月期の業績への影響は軽微という。17年12月期の収益への影響は現在精査中といい、2月14日に予定する前期の決算発表と同時に開示する。

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