上組、中東の拠点を拡充 アブダビに現地法人を設立

 上組は中東の拠点を拡充した。これまでアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ支店で中東での事業を展開していたが、同国内のアブダビ首長国に現地法人「カミグミミドルイースト」(アブダビ)を1月8日付で設立。4月1日から営業を開始したと発表した。中東全域とアフリカ向け事業を拡大する主要拠点に位置付ける。

 アブダビは、例外的に外資の全額出資による会社設立を認めるなどの優遇措置がある「フリーゾーン」を、主要港であるハリーファ港に隣接させたことなどで、ドバイに並ぶ中東の物流拠点になっているという。上組はアブダビを、中東での物流拠点としてさらなる発展が見込めると判断した。

 これまで上組はドバイ支店で、現地のインフラ建設に関する資材や機材の輸送に加え、日本食材の運搬などにも携わり、すでに300万トンを超す輸送実績を持つ。現地法人の設立を機にドバイ支店の業務はすべてアブダビの現地法人に移管する。一方で今後ドバイを閉鎖するかは決めていないとしている。

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