神戸製鋼の山地執行役員「これまで財務戦略しっかり持てなかった」 中計で検討

20240403神戸製鋼山地敏行氏

【神戸経済ニュース】4月1日付で執行役員に就任した神戸製鋼所(5406)の山地敏行・財務経理部長(写真=同社提供)は神戸経済ニュースなどの取材に応じ、同社の財務上の課題について「これまで業績がよくなかったということもあり、財務戦略をしっかりと持てなかった」と指摘。2027年3月期までの3年間の新たな中期経営計画では、収益が安定する中、国内金利の上昇と事業環境の変化を踏えまながら、より戦略的に投資資金を確保したり、資金調達したりできるよう計画を立てたいと説明した。主なやりとりは以下の通り。

ーー財務上の課題をどうみていますか。

「足元ではちょうど2024年度(25年3月期)から26年度(27年3月期)の中期計画を検討しているところ。これまで業績がよくなかったということもあり、財務戦略をしっかりと持てなかった。戦略的な目標を持つことが、なかなかできなかった。今回の中期計画では、たとえば純資産の比率をこれぐらいまで高めておいて将来の投資に備えていく、また、それに向けたアクションプランとして社債の調達であったり、銀行借り入れをこんなスケジュール感で、というのを計画的にできるようにしたい。普通の会社はやってることだと思うが、しっかりと計画を立てて中期の財務戦略を実行していく」

ーー国内では金利上昇局面に入るとみられています。

「当社は長期借入金の比率が非常に高く、ほぼ金利が決まってしまっているというのが現状だ。柔軟な資金調達をやっていこうとすると、短期の比率を高める必要があるとは思っている。一方で、金利が上がっていくというのも踏まえなくてはならず、適切なバランスをどこに置くか、まさに検討してるところだ」

ーー株価純資産倍率(PBR)1倍に向けての道のりは。

「なかなか答えづらいが、当社としてはやはり収益力を高める、財務基盤を強化するということだろう。配当については昨年、配当性向を30%に高めるという方針を示した。今回の中期計画の中では、財務戦略とキャッシュアロケーション(成長投資と株主分配への現金の振り分け)みたいなことも含めて、何ができるかをしっかりと説明しながら実行できるようにと考えている」

ーー情報発信やIR(投資家向け広報)についてはどう思いますか。

「経営企画部に所属した際(16年4月〜17年3月に経営企画部担当部長)にIRも担当したことがある。当時と比べると、サステナビリティ(持続可能性)の開示なども含めて、かなり拡充してきたと思う。さらに高く評価していただけるようにと考えている」

「これまで赤字を何度も計上してきたので、財務体質も決してよいとはいえない中で、資金調達に苦労したということもある。事業環境の変化を注視しながら、ステークホルダーのみなさまと緊密なコミュニケーションをとりながら、信頼を得ていきたい。財務・経理は専門性に加えて、幅広い知識を持った人材が必要とあって、人材育成にも力を入れたい」

 山地 敏行(やまじ・としゆき)氏 1993年神戸大経営卒、神戸製鋼所入社。2020年4月に鉄鋼アルミ事業部門企画管理部長、21年4月に内部統制・監査部長、23年4月に理事財務経理部長、24年4月に執行役員財務経理部長。兵庫県出身。53歳。

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