4〜6月期の兵庫県、実質GDP1.2%増 年率5.0%増・外需等が持ち直し

20230929g兵庫県GDP

【神戸経済ニュース】兵庫県が29日に発表した4〜6月期の県内総生産(GDP、季節調整済み)は、物価変動の影響を除く実質(2015年基準)が1〜3月期との比較で1.2%増加した。年率換算では5.0%増と大きな増加になった。2四半期ぶりのプラス成長。外需などを示す「純移出等」が1兆7500億円と、前の四半期の1兆4373円億円から大幅に増加したのが寄与した。個人消費や企業の設備投資の減少を補った。

 支出の項目別に見ると、主に個人消費を示して構成比が57.4%を占める「民間最終消費支出」が1〜3月期との比較で0.2%減と3四半期ぶりに減少した。「民間企業設備投資」は1.1%減と2四半期ぶりのマイナス。公共投資などを表す「公的固定資本形成」は11.7%増と3四半期連続で増加した。「民間住宅投資」も1.1%増とプラスに寄与した。そうした中で「純移出等」が大幅に増加したのが寄与した。米景気が堅調に推移しているのが追い風になったとみられる。

 一方で物価変動を考慮しない名目GDPは5兆7725億円と、前年同期に比べて5.2%増加した。指数の構成比が最も大きい「民間最終消費支出」は2.4%増、「民間企業設備投資」は2.4%増と、物価の上昇を受けた増加が続いた。外需などを示す「純移出等」はプラス2115億円と、2四半期ぶりの移入超過になった。

 内閣府が8日に発表した日本全体の4〜6月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比で実質1.2%の成長だった。


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