(解説)兵庫県の22年度予算案、財政健全化の「斎藤路線」見せる 市場は評価か

【神戸経済ニュース】兵庫県が発表した2022年度予算案は、一般会計の規模は4年ぶりの減額で2兆3833億円。2021年8月1日に就任して以来、初めて年度の予算を編成した斎藤元彦知事(写真=資料)は兵庫県の財政が「外から見ていた以上に厳しいことが分かった」ことを強調し、東京都や大阪府、神奈川県などが過去最大規模の予算を提示したのとは一線を画した。緊縮路線とはいえないまでも、国、県とも税収が回復して兵庫県債の発行...

(解説)LRTどう使う? 神戸がビジネスの場所であるために・年頭に

【神戸経済ニュース】あけましておめでとうございます。今年も神戸経済ニュースを、どうぞよろしくお願いします。昨年は4月に神戸三宮阪急ビルが開業したのに続き、10月には同ビル北側の広場がオープン。三宮再開発が具体的に表れ始めました。同じく10月にはJR西日本と神戸市がJR三ノ宮駅ビルの概要を発表し、これで主要な計画が出そろいました。さらに、その先に目を向けると神戸市の久元喜造市長はLRT(次世代型路面電車...

(解説)神戸市本社の上場会社、シャルレが値上がり率首位 年間株価ランキング

【神戸経済ニュース】2021年の東京株式市場では、12月30日現在で神戸市に実質的な本社を置く上場会社45社のうち26社の株価が上昇した。最も値上がり率が大きかったのは、新事業が寄与して年末にかけ今期に2期ぶりの最終黒字を確保する見通しが強まったシャルレ(9885)で、株価は1年前に比べて56%上昇した。株式分割を考慮すると2位にG-7ホールディングス(GセブンHD、7508)、3位にバンドー化学(5195)と続いた。半面...

久元神戸市長に聞く スタートアップ支援「やりかた変える必要」「自由な発想で起業を」

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真)に、育成プログラムを最初に開始してから約5年が経過したスタートアップ支援について現状認識や今後の展開について話を聞いた。(聞き手は神戸経済ニュース編集長 山本学) ――スタートアップ支援の施策を開始してから5年が経過しました。この間の成果をどうみますか。 「最大の成果は自治体によるスタートアップという施策を、日本でけん引したことだろう。米国の有力アクセ...

(解説)曲がり角の自治体スタートアップ支援 米利上げ局面、調達環境に変化

【神戸経済ニュース】自治体のスタートアップ支援が曲がり角を迎えている。神戸市の久元喜造市長が米シリコンバレーに出張し、同市がスタートアップ支援の施策に乗り出した2015年度から6年が経過。神戸市がスタートアップ支援の先進地と注目を浴びた時期もあったが、IPO(新規株式公開)や大型M&A(合併・買収)といった出口案件は見当たらない。中長期的な取引関係が期待できる、大企業によるスタートアップ支援は結局、渋...

(解説)4〜9月期決算、上方修正4割も「供給制約」懸念 隠れ下方修正に市場反応

【神戸経済ニュース】神戸市に実質的な本社を置く株式上場会社の2021年4〜9月期決算発表では、集計対象にした32社のうち9社が22年3月期の業績予想を上方修正した。9月以降に通期予想を上方修正した3社も加えると、4割近くの会社が上方修正した計算になる。だが収益の拡大基調が続くか、懐疑的な見方が多いのも浮き彫りになった。新型コロナウイルスの感染拡大が一服し、経済活動の再開が進むなか、5社が業績予想を下方修正...

(解説)2年半で感じる社会実装 「078KOBE」三宮の各地でリアル行事

【神戸経済ニュース】6・7日の2日間に開催したクロスメディアイベント「078KOBE」では、2019年4月の開催以来およそ2年半ぶりに実際に人が集まって体験するリアルな行事を実施した。「インタラクティブ」分野の行事は北野や三宮センター街、ハーバーランドと市街地で分散して開催。もともとは新型コロナウイルスの感染防止のため、1カ所の会場に来場者が密集するのを避けるのが目的だったが、かえって印象付けられたの...

(解説)神戸市長選 久元氏の最多得票更新、盤石な勝利に欠けるのは…

▽神戸市長選の開票結果◎久元喜造氏 43万9749票・鴇田香織氏 6万9648票・中川暢三氏 5万9857票・岡崎史典氏 5万9722票・酒谷敏生氏 2万0269票(投票者総数 67万1357人)【神戸経済ニュース】10月31日に投票した神戸市長選で、神戸市選挙管理委員会は1日午前4時2分に開票を終了したと発表した。現職の久元喜造氏(自民、公明、立民、国民が推薦)が43万9749票を獲得して当選した。投票者総数の65.5%に相当する票数を獲...

(解説)三宮再開発 JR三ノ宮の新駅ビル計画、神戸市で5番目の高層建築に

【神戸経済ニュース】JR西日本(9020)や神戸市などが5日に発表したJR三ノ宮駅の新駅ビル計画(下の図)によると、同ビルは完成すれば神戸市内で5番目の高さになる見通しだ。同ビルの完成までには、バスターミナルビル計画の第1期ビルも完成する見通しで、神戸市内の高さランキングで上位に食い込む見込みだ(表)。4月に開業した神戸三宮阪急ビルも含め、三宮の周辺に高さ100メートルを超す摩天楼が立ち並び、景観も大き...

(解説)「水素の神戸」前面に開催 国際フロンティア産業メッセ・9月2〜3日

 9月2・3日に開催する西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2021」(主催・国際フロンティア産業メッセ実行委員会)には378社が出展する見通しだ。新型コロナウイルスの感染に対する懸念は続いているが、昨年(317社)を上回る社数が出展。感染対策を実施したうえで、関心が高まる「環境・エネルギー」をメーンテーマに新技術や新商品などを紹介する。展示会場の入り口には、神戸空港島に完成した液化水素...

(解説)水道民営化は時間をかけてでも議論を 広域化・国際化にはメリット

 神戸市の久元喜造市長が14日に短文投稿サイトのツイッターで「神戸市はカジノはやりませんし、水道の民営化もしません」と述べたことを、評論家の八幡和郎氏が批判している。八幡氏は、同じライフラインである電気やガスはすでに民間企業が運営しているのに、水道が民間企業にできないはずはないという。実に明快な指摘であり、当を得ていると言わざるをえない。常識的に考えても、とりわけ企業が事業活動に利用する工業用水など...

(解説)神鋼環境の完全子会社化は株価の重しか 神戸製鋼の株式数8%強増加へ

 神戸製鋼所(5406)が5日に発表した神鋼環境ソリューション(6299)の株式交換による完全子会社化は当面、神戸製鋼の株価の重しになりそうだ。神戸製鋼の発行済み株式数は8%強増加する見通しだからだ。神戸鋼はすでに神鋼環境の株式を59.08%(952万1400株)保有する親会社。完全子会社化に向けては神戸鋼が神鋼環境の少数株主に対して、神鋼環境株1株と神戸鋼株4.85株を交換する。神戸鋼は神鋼環境株と交換するための自社株...

(解説)兵庫知事選 斎藤元彦氏が当選、「知事の資質」試す1期目が始まる

 18日に投開票した兵庫知事選では、元総務省職員で大阪府財政課長だった斎藤元彦氏(写真、選挙戦にて)が当選した。年齢は43歳。75歳の井戸敏三知事から30歳以上も若返った計算になる。知名度も首長経験もない斎藤氏は、組織の力で知事に押し上げられたと言ってよいだろう。さらに元上司である吉村洋文大阪府知事が2度も応援に入るなど、維新の応援が無党派層の支持に大きく寄与したという面もある。それだけに本人の魅力が未知...

(解説)兵庫知事選、上がるか投票率 「平成最高」は01年の56%・一覧表

 18日の兵庫知事選まで、あと3日に迫った。現職の井戸敏三知事が立候補せず、20年ぶりに立候補者の全員が新人という構図で選挙戦が続いている。誰が新たな知事に選ばれるかというのと同時に気になるのが、投票率は上がるのかという点だ。市長や町長といった基礎自治体の首長と異なり、やや遠い存在といわれる知事の選挙に、どれほど強い関心が持たれたかを示す指標になる。ただ平成時代の約30年間に実施した8回の知事選を振り返...

(取材メモ)デゴイチは動くか? 神戸駅・広場再整備で気になる蒸気機関車

 「あのデゴイチはもったいないな」と、以前から思っていた。デゴイチとはD51型蒸気機関車のことだ。主に貨物をけん引する機関車で、強力でスピードも出せる優れものだった。国鉄が1976年に保存用以外の蒸気機関車を全廃する最末期まで使われた。そのうちの1両である「1072号機」が神戸駅から少し東の高架橋沿いで、ひっそりと保存してある(写真)。元町商店街の目の前の「きらら広場」で堂々としていたのを覚えているが、1992...

(解説)足元の明るさ映す今期予想 神戸の3月期会社、64%が業績改善へ

 14日までに出そろった神戸市に本社を置く3月期決算の上場会社33社の2022年3月期業績予想を集計したところ、64%にあたる21社が最終損益(連結純利益や単独税引き利益など)の増益または黒字転換という、損益の改善を予想していることが分かった。今期の赤字を予想した会社は1社もなかった。21年3月期は新型コロナウイルスの感染拡大が企業経営に深刻な打撃になったが、年度後半に景気回復は急速に進んだ。会社の業績予想がす...

(解説)具体的に事業を明示すべきだ 「神戸らしいファッション文化振興」条例案

 3月に神戸市議会の経済港湾委員会で議論が始まった「神戸らしいファッション文化を振興する条例」は産業振興として、もっと具体的にどういった事業を展開するのか明示するべきではないのか。神戸が西洋文化を取り入れる日本の窓口だった歴史を振り返るのは悪いことではないが、まず法律や条例で消費者の嗜好は変えられないという、現実的な視点に立つべきだ。そのうえで行政が支援する範囲を具体的に記述する必要がある。加えて...

(解説)兵庫知事選 自民グダグダで存在感、「あの人」に風が吹く可能性は?

 7月18日に投開票する兵庫県知事の選挙では、県議会で最大会派である自民の動きが分裂というよりもグダグダ状態だ。自治体の首長選では圧倒的に有利とされる現職の井戸敏三知事が引退すると正式に表明しても、なかなか次の候補を立てられず、推薦する候補を決めるのに時間がかかった。総務省出身で大阪府の元財政課長である斎藤元彦氏の推薦を自民が決めたのは、同氏の推薦を維新が表明した後だった。一方で井戸知事が推す元副知...

(解説)2021年12月期、軒並み収益改善の見通し 新型コロナ影響一巡で

 神戸市に本社を置く上場会社の2021年12月期予想では、収益が改善する見通しが相次いだ。該当する5社のうち2社が増益、2社が黒字転換の見通しだ。今期の赤字幅拡大を示すカルナバイオサイエンスも、主力2事業のうち創薬事業の売上高を予想が困難として織り込まず、創薬支援事業は品ぞろえ強化で新たな需要の取り込みをねらう。新型コロナウイルスの感染拡大で前期は厳しい1年になったが、影響が一巡するとみられる中でひとま...

(解説)神戸空港が開港15周年、新型コロナで試練 国際線への投資は未定

 16日で開港から15年を迎えた神戸空港が試練を迎えている。新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が減少。空港運営会社で神戸空港と関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)の経営が厳しい状況に追い込まれた。3空港の役割分担などを関係自治体や財界で話し合う「関西3空港懇談会」では、神戸空港の国際線就航について反対意見は出なくなったが、国際線ターミナル建設といった具体的な...

Q&A どうなる緊急事態宣言の延長 いつまで? 給付金は? 景気に影響は?

 政府は、当初7日で終了予定だった兵庫県など11都府県を対象にした新型コロナウイルスの緊急事態宣言を、栃木県を除く10都府県について延長する。日々の感染者数は減りつつあるが、医療のひっ迫感が解消していないことなどが理由だ。では延長に伴う新たな措置などはあるのか、いつまで実施するのか、など緊急事態宣言の延長についてQ&A形式でまとめた。(写真は5日に神戸市が開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会議)...

(解説)Q&A「緊急事態宣言」 昨年との違いは? 学校・お店はどうなる?

 大阪府、京都府、兵庫県の知事は9日、政府に新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を3府県も対象にするよう要請した。すでに政府は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の4都県を対象にした緊急事態を宣言しているが、近畿地方の3府県も対象になることで何が変わるのか、Q&A形式でまとめた。(写真は9日に3知事が開催したテレビ会議の様子)Q そもそも「緊急事態宣言」って何?A 改正新型インフルエンザ対策特別措置...

(解説)神戸の変化、実感する2021年に 「スーパーシティ」への経路探る

 明けましておめでとうございます。どうぞ2021年も、神戸経済ニュースをよろしくお願いいたします。昨年は東京五輪・パラリンピックと意気込んで始まりました。ですが、思えばもうそのころには徐々に新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあったことになります。延期になった東京五輪・パラリンピックこそ今年の日程が出ていますが、まだ多くの行事予定は「(仮)」「(未定)」といった状況です。一方で、新型コロナの感染拡大前...

神戸市本社の上場会社、ドーンが値上がり率首位 上昇22社・年間株価ランキング

 2020年の東京株式市場では、神戸市に実質的な本社を置く47社のうち22社の株価が上昇した。最も値上がり率が大きかったのは、年末にかけて急速に上げ幅を拡大したドーン(2303)で、昨年末に比べて株価は2.1倍になった。シスメックスが66.5%上昇して2位、フェリシモが41.2%上昇して3位と続いた。日経平均株価の終値が2万7444円と31年ぶりの高い水準に上昇し、高値警戒感もくすぶる中で、上昇した銘柄は半分にも届かなかった...

(解説)神戸市の上場会社、4〜9月期は半数が収益上振れ 国内外の景気回復で

 13日に出そろった神戸市に本社を置く上場会社の2020年4〜9期決算を集計すると、発表した33社のうち半数近くの16社で「利益の上振れ」が確認できた。4〜9月の実績が会社予想を上回るか、21年3月期の通期予想を引き上げている。残りの17社についても、明確に「下振れ」と認定できるのは1社にとどまり、新型コロナウイルスの影響で国内外の景気が低迷した4〜6月期からの回復が、想定以上だったことが分かった(グラフ)。 ...

(解説)東証で全銘柄終日の売買停止、1日違いで影響小さく 2日は通常取引

 1日の東京証券取引所(写真)では、システム障害のため全銘柄の取引を終日停止した。東証がシステム障害を理由に、売買を終日停止するのは初めてという異例の事態。投資家への影響は大きかったが、経済全体への影響は限定的だった。もとより1週間のうち少なくとも2日間は休場する株式市場のことだがら、1日ぐらい臨時休場が増えても影響は軽微にとどまる。それでも障害が発生したのが10月1日だったは、不幸中の幸いといえそ...

Kiss FM開局30周年「いかに地元に幸せになってもらうか」  横山社長に聞く

 FM放送局「Kiss FM KOBE」が開局して10月1日で30周年を迎える。神戸市に本社を置き、兵庫県では唯一の民間FM放送局だが、バブル経済崩壊の影響もあって開局直後から経営状態が悪化。その後も経営は安定しなかった。それでも電波を止めることなく放送を継続。2010年10月からは求人広告や人材派遣などが主力であるSRCグループの兵庫エフエム放送が同局を運営する。グループの持ち株会社であるSRCマネジメント(神戸市中...

(解説)いっそのこと気象庁を誘致すれば 「防災庁」新設のハードル高く

 兵庫県は2021年度の国の予算への提案でも、復興庁の後継組織として防災に関する行政を一元化する「防災庁」を新設し、神戸に本庁舎を設置することを求めている。このところ同県は防災庁の誘致に力を入れ、井戸敏三知事は「できるまで継続する」と意気軒昂。だが、公務員の不足が指摘される中で時限措置の復興庁とは異なり、新たな省庁を恒常的に新設するハードルはあまりにも高い。そこで防災に関係する既存の省庁である「気象庁...

「国際フロンティア産業メッセ」に約300社が出展 9月3・4日に開催

 9月3、4日に開催する西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2020」(主催・国際フロンティア産業メッセ2019実行委員会)には約300社が出展する見通しだ。新型コロナウイルスの感染拡大で健康や医療への関心が高まる中、特別展示を「くらしと健康・医療」のテーマで実施。川崎重工業とシスメックスの共同出資会社であるメディカロイドが開発・製造する国産初の手術支援ロボット「hinotori(火の鳥)」(写...

(解説)神戸市債の残高が20年ぶり実質増加、「震災財政」の終幕を示す 

 神戸市が21日に発表した2019年度の決算によると、市の借金を示す神戸市債の実質的な残高が1999年以来20年ぶりに増加したことが明らかになった。1995年に発生した阪神淡路大震災からの復興費用がかさんだことで財政が悪化し、回復のために一方的に支出を切り詰める緊縮財政、いわば「震災財政」の終幕を象徴した。それでも19年の決算で財政の健全化を示す指標は、改善が続いた。大都市の経済運営において行政の重要な役割である「...

(用語解説)「感染増加期」とは 兵庫県の「入り口戦略」で第3段階

 兵庫県では新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第2波」に備えて、段階的に対応する「入り口戦略」を準備している。指標として新規感染者数の7日移動平均(当日を含めた過去7日間の平均値)を採用し、これが10人増えるごとに医療体制を強化する。「感染増加期」は、この入り口戦略で第3段階に相当。新規感染者数の7日移動平均が20人を超えた場合に適用する。  感染増加期に入ると、毎日30人の新規感染者が発生するこ...

(解説)神戸市の里山活性化、コンパクトシティと矛盾? 「高密度と違う価値」

1日に開催した北神急行線の引継ぎ式、谷上駅にて 1日に北神急行電鉄を神戸市営地下鉄の北神線に移管してから、神戸市の久元喜造市長は北神地区を念頭においた「里山居住」に関する発言を増やしている。これに先立つ5月14日に神戸市は「里山・農村地域活性化ビジョン」を発表。新型コロナウイルスはじめ感染症が改めて人類の恐怖として再認識されるとすれば「高密度重視の社会は反省を迫られる」と久元市長は主張。新たな住まい...

(解説)新型コロナ、兵庫で緊急事態を早期解除の可能性 大阪の動きが影響か

 新型コロナウイルスを巡る政府の緊急事態宣言が、兵庫県でも当初予定の31日を待たずに早期解除の可能性が出てきた。西村康稔経済財政・再生相が10日の記者会見で、特定警戒都道府県を除く34県の「多くで緊急事態宣言の解除が視野に入る」と述べた。加えて兵庫県を含む特定警戒都道府県でも、政府が設ける基準を満たせば解除の検討対象になるという。知事に権限がある休業要請などの緊急事態措置を、独自の基準で解除をめざす大阪...

商店街を歩き、もっと神戸を好きになる クマガイタツロウさんインタビュー

 明るく元気な楽曲で人気のワクワクロックンロールバンド「ワタナベフラワー」。リーダーのクマガイタツロウさん(写真中=ワタナベフラワー提供)に、神戸を拠点に活動するようになった経緯などを聞いた。NHK「みんなのうた」に楽曲を提供するなど全国的な地名度も獲得する一方で、神戸市内の各区を巡る音楽フェス「神戸ストラット」など地域密着型の活動も展開する。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ライブや音楽フ...

神戸は150年前から実験都市だった 2・3日に「078 Online」実行委員長に聞く

 音楽、映画、ファッション、インタラクティブ、キッズ、食、アニメといった多様なテーマが交錯したイベントを同時に開催するクロスメディアイベント「078(ぜろななはち)KOBE2020」の実行委員長を共同で務める、藤井信忠・神戸大学大学院システム情報学研究科准教授(写真左)と、福岡壯治・神戸電子専門学校校長(同右)に話を聞いた。 初回から昨年までの3年間は5月の大型連休うち数日を「078」の会期に充て...

(解説)三宮の人出減少、志村けんさんも影響か 新型コロナ関連データを読む 

 神戸市が新型コロナウイルスの感染防止を目的に設置した「データ解析チーム」の公表データによると2月以降、神戸市の都心三宮への人出は2段階で減少したと推定できることが分かった。神戸市営地下鉄三宮駅の乗客数が、都心三宮への人出と相関すると仮定すると、平日ベースでは3月2日と3月30日に大きく減少した様子がうかがえる。3月末に人出が減少したタイミングでは、著名コメディアン志村けんさんの死去も影響したように...

(解説)新型コロナ、東京一極集中の流れ変えるか テレワークや動画の活用進む

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、ビジネスの現場でも人と直接会うのを避けて「テレワーク」を活用する機会が増えている。アナリストや報道機関向けに開催する、企業の業績や事業計画などの説明会も動画のライブ(同時)配信に切り替える動きが広がった。多くの人を密集させないためだ。さらに東京都が住民の外出や、他府県住民の東京訪問を自粛するよう求めた。かねてリスクと指摘されてきた東京一極集中が、緩やかに...

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