コロナ・交通・観光の連携強化で合意 兵庫・鳥取知事がテレビ会談

20211203斎藤平井会談

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事と鳥取県の平井伸治知事は3日午後にテレビ会議システムを通じて会談し、新型コロナウイルス感染症対策、地域公共交通の維持、観光振興の3点について連携強化することで合意した(写真)。新型コロナ対策では世界に広がりつつあるオミクロン型変異株に関する情報共有を進める。平井知事は鳥取県の感染状況が「(兵庫県の)豊岡保健所の情報と連動する面がある」と指摘。同一の交流・経済圏内で連携し、効果的な対策を進める必要性を強調していた。

 地域公共交通についてはJR西日本(9021)が10月のダイヤ改正で、従来に比べて運転本数を減らしたことに言及。両県内で観光への影響を懸念する声もあり、「地域交通ネットワークの維持・回復」に向けて、JR西日本両県で申し入れることも含めた対応を検討する。さらに観光振興については、世界的に貴重な地形や地質を楽しめる「世界ジオパーク(大地の公園)」に認定された鳥取県から京都府までの山陰海岸を活性化。両県がそれぞれ実施する県民限定の旅行割引事業を相互乗り入れすることにも前向きな姿勢を示した。

 会談終了後に記者団の取材に応じた斎藤知事は、兵庫県の県民向け旅行割り引き事業「ひょうごを旅しようキャンペーン」の他府県との相互乗り入れについて「隣接する県との相互乗り入れについては、実務的には進めていきたい」と話した。開始時期については「コロナの状況次第」としながらも、「大阪や京都、隣接する県とは実務的に協議を進めたい」との意向を示した。

 斎藤氏は8月1日の兵庫県知事就任以来、他の都府県知事と1対1で話し合うのは初めて。平井氏は1984年7月〜86年7月に当時の自治省から出向し、兵庫県地方課に勤務した経験がある。そのとき滞在した兵庫県須磨寺職員住宅(神戸市須磨区)は、斎藤氏の実家から目と鼻の先だったという。当時の斎藤氏は小学校低学年だった。平井氏が「あの五差路のところを少し上がっていくのです。もしかしたら出会っていたかもしれない」と話すと、斎藤氏が「これはまたご縁のある話で」と応じていた。

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