鈴木日銀審議委員、オミクロン型「広がるスピード警戒、景気は慎重にみる」 記者会見

20211202鈴木日銀委員

【神戸経済ニュース】日銀の鈴木人司審議委員(写真)は2日午後に日銀神戸支店で記者会見し、新型コロナウイルスの新たな変異株である「オミクロン型」について、「個人的な印象」と断ったうえで「世界で情報が出てから、わが国を含む多くの先進国でただちに感染者の報道があったので、感染が広がるスピードについては非常に警戒すべき」との見方を述べた。そのうえで「(景気の)下押し圧力については慎重にみていきたい、ということだと思う」と話していた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年に導入した「資金繰り支援特別プログラム」は22年3月に期限を迎えるが、その後の「方針を決めていない」と改めて述べた。企業の資金繰り改善に伴い、同プログラムは役割を終えたとの見方がある。半面、オミクロン型など新型コロナの不透明感が残る中では、期限を延長して資金繰りひっ迫の局面に備える価値もある。「その辺の議論をこれからする」と述べた。

 この日の午前に開いた兵庫県金融経済懇談会では、9月末の緊急事態宣言の解除以降、観光需要の回復など個人消費の持ち直しが見られるとの声が出たという。加えて「兵庫県における人口減少や、新たな産業育成などへの取り組みも話題になった」。出席者とのやりとりで「行政、経済界、金融界が連携し、魅力ある雇用環境の創出や、人材の教育・育成に中長期的に取り組むことが重要であるとの認識が共有されていたと思った」と印象を語った。

 兵庫県経済については、感染拡大への警戒感が後退すれば「個人消費がいっそう持ち直し、緩やかに成長を続ける製造業とあいまって、当地経済は回復すると期待される」と話した。神戸・兵庫でも懸念が根強い人口減少を乗り越えるには、海外進出によって事業を拡大することと、労働者の再教育などによる生産性向上で賃金が上がることの両面が必要だと指摘した。ただ、ひと通り説明したうえで「口で言うのは簡単だけれども」と付け加えていた。

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