砂糖80kg使ったノートルダム大聖堂を展示 23年ぶり・ホテルオークラ神戸

20211201大聖堂

【神戸経済ニュース】ホテルオークラ神戸(神戸市中央区)では1日から、同ホテルのパティシエ(菓子職人)が砂糖細工で制作したフランス・パリの「ノートルダム大聖堂」(1枚目の写真左)の展示を始めた。実物の125分の1の大きさで外観を精密に再現。高さ約80センチメートル、長さ1メートル超の大作だ。利用客にクリスマスの華やかな雰囲気を楽しんでもらおうと、1998年以来23年ぶりに砂糖細工で作った「世界の名建築」の展示に取り組んだ。

 建物の基礎になる部分は木枠を組んだが、高さのある部分はすべて砂糖細工だ。材料は主に砂糖(粉糖)とゼラチンに水。石積みの雰囲気を出すために、材料には少し黒ゴマも混ぜた。板状に固めた砂糖の「外壁」を、何枚も組み合わせて建物に仕上げていく。使った砂糖の量はおよそ80キログラムだ。建物正面に配置した石像も1体ずつ手作りで再現(1枚目の写真右)するなど細部にもこだわったため、パティシエ13人が全員で取り組んで完成までに5カ月かかった。

 同ホテル調理部の中井正貴シェフパティスリーは、「特に製菓を学んでいる学生には、ぜひ見に来てほしい」と、上々のできばえに顔をほころばせていた。開業した89年の年末に展示した姫路城に始まり、98年まで世界の名建築を毎年制作していたが、最後になった98年の作品がノートルダム大聖堂だった。今回は19年4月の火災から復興しつつある同寺院へのエールを込めて、再びノートルダム大聖堂に取り組んだという。展示はメインロビーに26日まで。

20211201フランスフェア

 同ホテルではノートルダム大聖堂の展示に合わせて「フランスのお菓子とパンフェア」の開催も決めた。提供するケーキは、アーモンドを練り込んだ生地にアーモンドクリームを合わせた「マルジョレーヌ」(2枚目の写真左上)、生地にコアントローをしっかりしみこませた「サバラン」(同右上)、木いちごジャムをシナモンの利いた生地で包んだ「リンツァータルト」(同手前)など。「シンプルでおいしいのがフランスの伝統菓子」(中井氏)といい、こちらも自信たっぷりで提供する。

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