世界パラ陸上、IPCに延期申し入れ 増田明美氏「東京の風を受けられず残念」 

20211201増田明美氏

【神戸経済ニュース】神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会(世界パラ陸上)の組織委員会は1日、2022年8月21日からの10日間に予定している日程を24年春に延期するよう、大会を主催する国際パラリンピック委員会(IPC)に申し入れると正式に発表した。新型コロナウイルスの収束が見通せないため。そのうえで子供たちの体験を大会のレガシー(遺産)として残せる大会をめざす。組織委員会は1日に、事務局を置く神戸市役所で総会を開き、今後の方針として決定した。

 総会終了後に組織委員会の会長を務める増田明美氏(写真)は記者会見し、延期について「率直にいうと、ちょっと残念」と語った。「(パラリンピックの)東京大会でパラスポーツの人気が高まり、風を受けながらもっとパラスポーツが盛り上がり、社会を変える力があったと思っていた」と悔やしがる。「しかし、スポーツは『する人』『見る人』『支える人』みんなが充実することで文化として根付くもの。いまの状況では制約が多すぎる」と、延期を決めた心境を語った。

 事務局長を務める神戸市の加藤久雄・文化スポーツ局長は、新型コロナの影響で必要になる「安全で円滑な大会を成功させるには不安定要素が強い」「選手や関係者の行動を管理する『バブル方式』で実施すると、交流を通じた多様性への理解の促進といった開催目的が達成できない」と延期の申し入れを決めた理由を説明した。IPCの1部門で席上競技を担当する世界パラ陸上競技連盟(WPA)に、改めて日本の夏の暑さを指摘されたこともあった。

 延期はWPAから打診があったとの報道もあったが、これには「あくまで延期については組織委で決めて申し入れするもの」と強調。ただ「水面化の協議ということでは、フランクな意見交換はしている」(加藤事務局長)と述べるにとどめた。組織委の申し入れを受けて、IPCでは神戸大会の延期を正式に決めるとみられる。延期後の日程などについては、引き続きWPAなどと協議して調整を続ける方針だ。

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