(動画)鉄道ねらった凶悪事件に対応、備品など確認 JR西日本・神戸支社が訓練



【神戸経済ニュース】JR西日本神戸支社は11月30日に網干総合車両所(揖保郡太子町)で開いた列車事故の訓練では例年通りの訓練に加え、8月や10月に東京都内を走行中の電車で発生した、無差別的に乗客を襲う凶悪事件を意識した訓練も実施した(動画)。事件の際の課題として「車内の非常ボタンを押しても乗務員と通話できなかったこと」「ドアが開けられず円滑に車外に出られなかったこと」を挙げ、非常ボタンと手動でドアを開ける装置について特に重点的に確認した。

 この日の訓練は2部構成で実施した。事件を意識した第2部では、約120人のJR西日本の社員らが4両の車両に分散し、まず車両には備品があることを確認。ドアを手動で開けるための「ドアコック」や、乗務員と通話するための非常ボタン、懐中電灯、消化器を各車両に備えているほか、乗務員室には乗客を誘導するための拡声器、電車から線路に降りるためのハシゴを必ず備えていることを技術系の社員が説明した。そのうえで操作した経験がない事務系社員などに、非常ボタンとドアコックの操作を体験するよう促した。

 さらに不審者が車内で刃物を振り回すといった、危険な状況を確認した場合でも「あわてない」「刺激をしない」「介入しようとしない」「拘束しようとしない」ことが重要と説明。普段は列車の運行に携わらない社員でも車両の機能や、非常時の対応について正しい知識を持つことを通じて、事件や事故に遭遇した場合の落ち着いた対応につなげる。

 例年通り実施した第1部は、山陽本線の網干〜竜野間にある船代踏切(揖保郡太子町)で、踏切で立ち往生する自動車に電車が衝突、脱線した事故を想定。事故発生から負傷者を救助・搬送するまでの手順、警察や消防との連絡などを確認した。JR西日本の社員に加え兵庫県警や、たつの市や太子町を含む広域消防組織の西はりま消防組合など約140人が参加した。

 JR西日本では2005年4月に発生した福知山線脱線事故で乗客の救助活動を十分にできなかったことから、乗客の救助に重点を置く訓練を毎年、支社ごとに実施する。ただ新型コロナウイルスの感染拡大を受けて20年度は訓練も中止。今回は2年ぶりの総合的な訓練になった。

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