須磨海岸「スケート場」「ドッグラン」の社会実験 海水浴以外の用途模索
- 2021/11/29
- 20:06
【神戸経済ニュース】神戸市は29日、京阪神でも有数の海水浴場である須磨海岸(神戸市須磨区)にスケートボードなどが使える「スケートエリア(スケート場)」と、飼い犬のリードを外して遊ばせることができる「ドッグラン」を開設する社会実験を実施すると発表した。場所は須磨ヨットハーバーにも近い須磨海岸の東側(図=神戸市提供)。スケート場、ドッグランともに12月6日に開設して、2022年3月下旬までの設置を予定する。
スケートエリアは約900メートルで、大型の複合バンク、段差型の「マニュアルパッド」、平坦な手すりのような「フラットレール」の3種類の器具を置く。ヘルメットの着用は必須で、プロテクター、グローブの着用を推奨する。スケートボード、インラインスケート、ローラーシューズ、キックボードで利用することとし、BMXなど自転車類での使用は禁止だ。午前9時〜午後5時に会場し、利用料金は無料。
ドッグランは成犬体重が10キログラム未満の小型犬・超小型犬用が10メートル×10メートル。成犬体重が25キログラム未満の中型犬用も同じ10メートル×10メートルと、2カ所を用意した。成犬体重が25キログラム以上になる大型犬の犬種は、利用できない。狂犬病の予防注射とワクチン接種済みの飼い犬で、他人や他の犬に慣れていることが条件だ。1人飼い主で2頭まで。午前9時〜午後5時に会場し、利用料金は無料。
犬の散歩も含めて海水浴以外の目的で須磨海岸を訪れる人が増えていることもあり、砂浜の多様な使い方を模索。秋や冬でもにぎわう須磨海岸が可能か検証する。たとえば現在は、須磨海岸の赤いタイルで舗装した部分をスケートボードなどで通行していると、係員が注意して止めさせる。だが専用のスケート場を作ることで接触などの危険性が低下。「エリアで使い分けることで、多くの人がより安心できる効果などもあり得る」(神戸市海岸防災課)としている。
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